イグニッションコイルの不調が引き起こすエンジンの異常と緊急度|放置するリスクと対処法

車検、メンテナンス

エンジン始動時の異音や振動、加速不良は、イグニッションコイルの不調が原因であることがよくあります。この症状を軽視して放置すると、さらなるエンジン不調や燃費悪化、最悪の場合は走行不能になることも。本記事では、イグニッションコイルの異常兆候と放置のリスク、修理の緊急性や整備工場選びのポイントをわかりやすく解説します。

イグニッションコイルとは?その役割と重要性

イグニッションコイルは、バッテリーの12V電圧を数万ボルトに変換し、スパークプラグに電流を送る装置です。これにより燃焼室で混合気が点火し、エンジンが正常に動きます。

この部品が劣化・故障すると、「ミスファイア」(点火不良)を引き起こし、エンジンがスムーズに回らなくなります。加速時のもたつきや、振動、エンジンチェックランプ点灯などもその兆候です。

あなたの車に現れている症状は危険信号かも

「エンジン始動時にボッボッボッという音と振動があり、アクセルを踏んでも加速しにくい」という症状は、明らかに点火不良が起きている可能性が高いです。

1分程度で落ち着くということは、エンジンが暖まることで症状が緩和されているだけであり、根本的な不具合は解消されていないと考えるべきです。特に冬場や雨天など気温や湿度が関係すると、突然再発しやすくなります。

修理はいつ行くべき?緊急度とリスク

結論から言うと、有給を取ってでも早めに修理に出すべきです。その理由は以下のとおり。

  • 未燃焼ガソリンが排気系に流れ込み、触媒を傷める可能性
  • 悪化するとエンジンが始動しなくなる
  • 燃費が著しく悪化する
  • 走行中に突然出力が落ちて危険

実際に「そのまま数日放置していたら走行不能になった」という例も珍しくありません。軽度なうちに修理すれば費用も抑えられます。

いつもの工場以外でも修理して大丈夫?

イグニッションコイルの交換は、専門知識がある整備工場ならどこでも対応可能です。ディーラーでなくとも、信頼できる民間整備工場やカー用品店のピットでも問題ありません。

ただし、正規パーツを使用してくれるか、診断機でエラーコードを確認してくれるかは確認しましょう。見積もりが明確である店舗を選ぶのも重要です。

費用相場と作業時間の目安

1気筒あたりのイグニッションコイル交換費用は、純正品で部品代8,000円〜15,000円前後、工賃は5,000円〜8,000円程度です。4気筒すべて交換すると約4万円〜6万円が目安になります。

作業時間は1時間程度で終わることが多く、代車が必要なケースも少ないため、平日に休みが取れれば日帰りで完了することがほとんどです。

まとめ:早期対応が車にも財布にも優しい

エンジン始動時の振動・加速不良などの症状がある場合、イグニッションコイルの不調は早期に対応すべきです。放置すると部品破損や高額修理につながるリスクが高まり、安全性にも影響します。

「来週の土曜まで待てるかな」と悩むよりも、今週中に有給を取得して整備工場に相談することを強くおすすめします。費用や工場の選択に不安があれば、複数店で見積もりを取りましょう。

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