カーエアコンのコンプレッサーオイル補充は必要?添加剤との違いや適正量を徹底解説

車検、メンテナンス

カーエアコンのメンテナンスで見落とされがちなのが「コンプレッサーオイル」の管理です。とくにDIYでエアコンガスを補充する場合、オイル量の判断は難しく、「添加剤に含まれるオイルで足りるのか?」と迷う方も多いでしょう。本記事では、エアコンオイルの役割や補充の必要性、そして添加剤との関係について詳しく解説します。

カーエアコンのコンプレッサーオイルの役割とは?

エアコンのコンプレッサーオイルは、冷媒ガスと一緒に循環し、コンプレッサー内部の潤滑と冷却を担っています。オイル不足になると内部で金属同士が摩擦を起こし、焼き付きなど重大な故障に繋がる恐れがあります。

また、オイルには気密性を保つ効果もあり、Oリングやシール部分を保護する役割も果たします。したがって、オイルの量や質を適切に保つことは、カーエアコンの寿命や効率に直結します。

DIYでガス補充する場合のオイル管理の注意点

DIYでエアコンガスのみを補充した場合、基本的にはガスしか入っていないため、コンプレッサーオイルが不足する可能性があります。特に真空引きを行ったあとに補充した場合、オイルも一部抜けてしまっていることが多いです。

しかし、昨年などにオートバックスや整備工場で「エアコンクリーニング+オイル補充」を受けた場合は、急いでオイルを追加する必要はありません。ただし、ガス漏れ対策として「Dr.リーク」や冷却性能向上の「パワーエアコン134」などの添加剤を入れている場合は、それらに含まれるオイル分を考慮する必要があります。

添加剤に含まれるオイル量と補充の判断

一般的に、「Dr.リーク」には約7g、「パワーエアコン134」には約5gのオイルが含まれています。これらを合わせてもおよそ12g程度なので、フル充填には全く足りません。ただし、既に適正量が入っていた場合の「補充」としてであれば問題ないケースも多いです。

市販のエアコンオイル(50cc入りなど)を丸々1本追加すると、逆に「オイル過多」になり、冷却性能の低下や内圧の上昇を招くリスクもあるため注意が必要です。補充する場合は、オイルゲージ付きの注入器を使用し、10~20cc程度を目安に慎重に行いましょう。

オイル補充の具体例と作業手順

例えばMH21SワゴンRの場合、規定冷媒量は320±30gであり、コンプレッサーオイル量はおよそ90~120ccが一般的です。去年10月にオイルを補充しているなら、よほどのガス漏れがない限りオイル量は大きく減っていないと考えられます。

もし補充する場合は、以下の手順がおすすめです。

  1. オイル注入器(ガス缶と同じ接続)に必要量のオイルを充填
  2. 低圧側ポートに接続し、エアコンONで注入
  3. 注入後はエアコン作動音や冷却具合を確認

コンプレッサーオイルの種類にも注意

使用するオイルは車種に合ったものを選ぶ必要があります。MH21SワゴンRではPAGオイルが一般的ですが、添加剤との相性にも気をつけましょう。例えばPOEオイルやエステルオイルは混合に向かないケースがあります。

パワーエアコン134などをすでに使用している場合、その成分と同系統のオイルを選ぶことでトラブルを避けられます。

まとめ:オイル補充は「過不足」に注意し、適量と相性を意識しよう

カーエアコンのオイル管理は、過剰でも不足でもトラブルの原因になります。添加剤に含まれるオイル量はあくまで微量であり、去年適正に補充されたのであれば、DIYでの過剰な追加は避けたほうが安全です。

今後、ガス補充や修理を行う際は、オイル量の確認や専用の注入器の活用など、適正管理を意識してトラブルを防ぎましょう。

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