バイクをしばらく動かさない期間があると、エンジン内部や燃料系に悪影響を及ぼす可能性があります。特に125ccクラスのスクーターは通勤や買い物用に使われることが多く、急な入院や長期出張で1ヶ月以上乗らないケースも珍しくありません。そんなときに注目されるのがワコーズの「フューエルワン」。本記事では、バイクの長期保管前にフューエルワンを入れるべきかどうか、そのメリットや注意点を詳しく解説します。
フューエルワンとは?その基本的な働き
フューエルワンは、ガソリンに添加して使用する清浄系燃料添加剤です。主に燃焼室やインジェクター、吸気バルブのカーボンやスラッジ(汚れ)を除去・抑制する効果があります。継続使用で燃費改善や始動性向上、エンジン性能維持が期待できます。
ワコーズの公式サイトによると、2輪車でも使用可能で、125ccクラスにおいても10Lのガソリンに対し約1/2本(約100ml)を目安に使用するとされています。
放置前にフューエルワンを入れる意味と効果
フューエルワンは清浄剤であると同時に、防錆成分も含まれているため、長期間エンジンをかけない間のインジェクターや燃料系統の保護に一定の効果があります。
たとえば1ヶ月バイクに乗れない場合、すでにフューエルワンを入れて軽く走行しておけば、燃料系への効果はある程度行き渡っていると考えられます。追加で入れるよりも「入れてから少し走る」ことのほうが重要です。
保管前に注意すべきポイント
燃料を満タンにしておくことで、タンク内の結露を防ぐことができます。フューエルワンを投入したあと、5~10km程度走行しておくと、添加剤が各部に循環しやすくなります。
また、バッテリーの放電対策としてマイナス端子を外す、タイヤの変形防止にセンタースタンドを使用するなど、併せて実施するとより安心です。
入院などで急に乗れないときの対処法
すでにフューエルワンを入れた状態で数回走行しているなら、再投入は不要です。むしろ頻繁に入れることで、燃料希釈による影響やコストの無駄になる場合もあります。
もし「まだ入れたばかりで走っていない」状態なら、できれば短距離でも走ってから保管すると良いでしょう。それが難しい場合でも、ガソリン満タンに加え、保管環境(湿度・温度)を整えることが大切です。
まとめ:放置前のフューエルワンは「入れてから走る」が鍵
125ccスクーターを長期保管する前にフューエルワンを使うことで、燃料系の保護とコンディション維持が期待できますが、最大限の効果を得るには「入れてから走る」ことが重要です。再投入よりも、添加直後に数キロ走っておく方がバイクにとっては有益です。突然の入院や休車に備えて、日頃から定期的にメンテナンスをしておくことも安心に繋がります。
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