教習所で卒業検定に合格した後、「仮免許で運転練習ってできるの?」という疑問を持つ方は少なくありません。この記事では、仮免許の効力や、卒検後でも運転が可能かどうか、また練習の際の注意点についてわかりやすく解説します。
仮免許の効力はいつまで?
仮免許証は交付から6か月間有効です。この間に卒業検定に合格すれば、あとは運転免許センターでの本免試験(学科のみ)を受けるだけという状態になります。
しかし仮免許自体の効力は、卒業検定合格後もすぐに消滅するわけではなく、有効期限までは残ります。
卒検合格後に仮免で公道練習できるのか?
結論から言うと、「条件を満たせば可能」です。道路交通法第97条により、仮免許保有者が練習目的で公道を運転するには以下の条件を満たす必要があります。
- 練習目的であること
- 同乗者が普通免許等を取得して3年以上の者であること
- 車両の前後に「仮免許練習中」の標識を掲示していること
したがって、卒検後でも仮免許の有効期限内であれば、この条件を満たすことで法的には練習運転が可能です。
注意点:自動車学校では推奨されていない
多くの教習所や警察は、卒業検定後の“仮免練習”を基本的に推奨していません。理由としては、技能的にはすでに教習課程を終えていることと、万が一の事故時に保険が適用されにくくなる点が挙げられます。
また、仮免許での運転には制限が多いため、練習中でも事故や違反があれば本免許の取得に影響を及ぼすリスクがあります。
実際の利用例とそのメリット・デメリット
実際に「卒検合格後に父親を同乗させて練習した」という例もあります。このようなケースでは、運転への自信がない方にとって有益です。
一方で、事故リスクや責任問題も伴うため、練習したい場合はできれば「仮免許での練習可」としている教習所で再教習を申し込む方が安全でしょう。
まとめ
卒検合格後でも仮免許には有効期限があるため、条件を満たせば公道での練習は可能です。ただし、推奨されないケースが多く、万が一のリスクを避けるためにも教習所や免許センターへの相談を行い、安全な練習環境を確保することが大切です。
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