新ダイワのエンジン溶接機「EGW150MS」は、現場でも定評のあるモデルですが、セルが回らない・カチカチ音だけがするなどのトラブルに悩まされるケースもあります。この記事では、セルリレーの不良が疑われる症状と、該当するリレー部品の型式や交換方法についてわかりやすく解説します。
セルが回らない原因の代表例:リレー不良の可能性
「セルスイッチONでカチカチ音はするがモーターが回らない」「リレーを叩くとセルが動く」といった症状は、スターターリレー(セルリレー)の接点焼けや内部の作動不良が原因であることが多いです。
リレー内部の接点が摩耗・劣化していると、電流が十分に流れず、スターターモーターが作動しません。外部からの衝撃で一時的に通電して動作するのは、接点が物理的にくっついたことによる一時的な現象です。
新ダイワEGW150MSに適合するリレーの型式と仕様
EGW150MSに使用されている純正スターターリレーは、製造時期や型番によって若干異なることがありますが、以下が代表的な交換互換品です。
メーカー | 型式 | 仕様 |
---|---|---|
日立オートパーツ | MBJ-710 | 12V 3端子タイプ |
ミツバサンコーワ | MRD-02 | 12V ソレノイドタイプ |
互換リレー | ST-113 | 12V 大型端子仕様 |
購入前には、現在装着されているリレーの型番を実物で確認し、端子数・サイズ・取り付け形状が一致しているかを必ずチェックしてください。
交換作業の手順と注意点
セルリレーの交換作業は比較的簡単ですが、以下の手順と注意点を守って行いましょう。
- ① バッテリーのマイナス端子を必ず外す
- ② リレーの固定ボルト・カプラーを取り外す
- ③ 新しいリレーと交換して端子を確実に締める
- ④ バッテリーを再接続し、セル始動確認を行う
端子が緩いままだと火花や接点焼けの再発につながります。取付後は配線の取り回しにも注意しましょう。
他にも疑うべき要因はある?
セルリレーが原因でない場合、次のような要因も考えられます。
- バッテリー電圧の低下(12V以下になっていないか確認)
- スターターモーター本体の劣化
- イグニッションスイッチやセルスイッチの接点不良
- アースケーブルの接触不良・腐食
簡易的な電圧チェッカーやテスターがあれば、通電の有無や電圧降下をチェックすることで切り分けがしやすくなります。
リレーの入手先と購入方法
交換用のリレーは以下の方法で入手可能です。
純正部品にこだわる場合は、新ダイワ公式の補修部品窓口に型式・製造番号を伝えると正確なパーツを案内してもらえます。
まとめ:セルが回らない原因はリレーの可能性大、型式確認で確実な交換を
新ダイワEGW150MSでセルが回らず、リレーを叩くと動くという症状は、リレーの接点不良が濃厚です。まずはリレーの型式を確認し、信頼できる互換品または純正パーツに交換することで多くのトラブルが解消されます。
無理な延命や放置はさらなる故障リスクを高めるため、早めの対応を心がけましょう。部品の特定が難しい場合は、製造番号を元に販売店に相談するのが確実です。
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