三菱ふそうスーパーグレートに搭載されている先進安全装備のひとつ「車間距離警告装置」は、走行中の安全性向上に役立つ一方で、運転環境や状況によっては警告音が煩わしく感じられることもあります。この記事では、車間距離警告音を一時的にオフにする方法や注意点、設定の仕組みについて詳しく解説します。
スーパーグレートに搭載されている車間距離警告装置とは?
スーパーグレートには「ABA(アクティブ・ブレーキ・アシスト)」や「車間距離警報装置(FCW)」といった先進安全機能が搭載されています。これらは前方の車両との距離が急激に縮まったと判断した場合に、警告音や表示でドライバーに注意喚起を行います。
この警報は安全運転のために重要なものですが、誤作動や過敏に反応することもあり、状況によっては一時的に無効化したいという要望もあります。
車間距離警告音を一時的にオフにする手順
以下は代表的なスーパーグレート(2017年以降モデル)の設定手順です。仕様や年式により異なる場合がありますので、取扱説明書もご確認ください。
- 1. メーター内の操作ボタンを使用
ステアリング右側の「メニュー操作スイッチ」でメーター内の設定メニューに入ります。 - 2. 「運転支援設定」へ進む
「ADAS設定」または「運転支援設定」という項目を選択します。 - 3. 車間距離警報設定を選ぶ
「警報音」や「警告レベル」などの項目があり、警報音を「オフ」に設定可能です。 - 4. 警報音のオフ設定を一時的に保存
この設定はエンジン停止後にリセットされる場合があるため、再始動時には再度設定が必要な場合もあります。
車両によっては、運転席右下のスイッチパネルに「車間警報音キャンセルボタン」が備わっているモデルもあり、そちらを長押しすることで一時停止できる場合もあります。
警報音の完全無効化はできるのか?
車間距離警報音を完全にオフにすることは、安全基準の観点から原則として推奨されていません。一部の機能は整備モードやディーラー診断機(MBE)を使って無効化可能なケースもありますが、これは自己責任となり、車検や保険契約に影響を与える可能性もあります。
そのため、走行中に誤警報が頻発する場合は、まずはセンサーの汚れや故障を疑い、整備工場で点検を受けることが望ましいです。
警報音の頻発を抑えるための運転のコツ
警報音が鳴る主な原因の一つは「車間距離の詰めすぎ」です。以下のような運転を意識することで、警報音を減らすことができます。
- 3秒以上の車間距離を常に意識する
- 前方のトラックやバスに近づきすぎない
- 雨天や夜間は早めにアクセルオフして減速
- 前方に急に割り込まれた場合も無理に詰めない
特に長距離輸送時には、無理な追走を避け、燃費や安全性を考慮した運転を心がけることが重要です。
まとめ:車間距離警報音は安全のための機能、適切に使おう
三菱スーパーグレートの車間距離警報音は、安全運転支援として非常に有効な機能ですが、状況に応じて一時的にオフにすることも可能です。正しい操作方法と注意点を理解したうえで活用し、不快な警報音に悩まされず快適な運転を実現しましょう。
もし設定がうまくできない、誤作動が多いといった場合には、ディーラーでの点検・相談をおすすめします。
コメント