車検に無事合格したあと、「さっそくローダウンしたい!」と思う方も多いでしょう。しかし、車検後すぐに車高を変更したり、未完了の作業が残っている場合は慎重な判断が必要です。この記事では、車検後にカスタムする際の注意点や法的リスクについて詳しく解説します。
車検後の状態でナンバーと整合性を保つ必要がある
車検に合格したということは、現時点の車両の状態が保安基準を満たしていたことを意味します。つまり、その状態を維持したまま公道を走る義務があるということです。
車検後に車高を下げて基準以下になってしまった場合、整備不良車両として違反対象になり、道路運送車両法違反で罰則が科される可能性があります。車検が通ったからといって、自由に改造してよいわけではありません。
パーツ取付けのために再入庫が必要なケースに注意
今回のように「プラグ、エアコンフィルター、エアクリーナー」の交換を後日行う場合、再度車両を入庫させる必要があります。その際、保安基準を満たしていない車高で持ち込むと、店舗側に断られる可能性があります。
特に整備工場やディーラーは、基準を満たさない車両の整備を拒否することができます。トラブルを避けるためにも、整備完了までは車検取得時の状態を維持しておくのが無難です。
車高変更の法的な下限と実際のトラブル事例
車高の最低地上高は「90mm」以上と法律で定められています。ローダウンによってこの数値を下回ると、整備不良として取り締まりの対象になります。
あるユーザーは、車検後に車高調整を行った直後に警察に停められ、「車検に通っているのに」と反論したところ、「今の状態で通っていればいいが、下げた状態ではダメだ」と注意された例があります。
整備工場との信頼関係も大切に
「車検が通ったんだから、あとは自由にいじっていい」と考えるのではなく、整備工場との関係を壊さないようにすることも大切です。
作業予定日まで現状を維持し、交換後にカスタムを進めるのがベストです。相談すれば、交換日以降に再度カスタムしたい旨を整備士に伝えることで、アドバイスをもらえることもあります。
まとめ:車検後のカスタムは計画的に行おう
車検後に車高を下げたりカスタムを加える際は、まだ整備が残っていることや、保安基準の順守が必要である点を忘れてはいけません。取り付け作業が終わるまでは現状維持を心がけ、安全でスムーズなカスタムライフを送りましょう。
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