身の丈以上のミニバン購入はアリ?子育て世代が選ぶべき車選びの現実

新車

「身の丈に合った車を買え」という言葉は、家計のバランスや将来設計の観点からは確かに正論です。しかし、特に小さな子どもがいる家庭では、安全性や使い勝手といった“価格以外の価値”も重要です。本記事では、子育て世代がミニバンなど身の丈以上とされる車を選ぶことの是非について多角的に解説します。

身の丈とは何か?まずは定義を見直そう

「身の丈に合った車」とは一般的に、収入に見合った価格帯の車を指します。たとえば、年収の50%以下の車両価格が目安とされることもあります。

しかしこの基準はあくまで目安であり、家族構成や生活スタイルによって“適正な車”の定義は大きく変わります。

安全装備とスライドドアの利便性は子育て家庭の必需品

チャイルドシートの乗せ降ろしや、狭い駐車場での開閉を考えると、スライドドアの存在は絶対的なメリットです。さらに、衝突軽減ブレーキや誤発進防止装置など、先進安全装備が付いている車は、家族を守る上で非常に重要です。

実際、事故時の生存率や怪我の程度は安全装備の有無で大きく変わります。

“身の丈以上”でも、価値ある投資になる場合もある

仮に月々のローン支払いが収入の25%前後に収まる範囲であれば、将来の安全や快適性を担保するという意味で“必要経費”と捉えることができます。

例えば、月収25万円であれば、車関連の総支出(ローン・保険・維持費)は月6〜7万円以内が望ましいとされます。この範囲に収まるなら、多少高価なミニバンでも無理はないと言えます。

購入前に確認したい3つのチェックポイント

  • ライフプランに合っているか(5年後・10年後も使えるか?)
  • 維持費まで計算に入れているか(燃費・税金・保険料)
  • 無理のない支払計画か(ボーナス頼みのローンは要注意)

これらの項目を事前に検討することで、“見栄”ではなく“必要性”に基づいた車選びができます。

実例:筆者の周囲でのリアルな選択

30代夫婦で年収合計600万円の家庭が、子どもの出産を機にトヨタ「ノア」を選択。月々の支払いは約4万円で、安全装備付き・スライドドアの利便性が決め手でした。

「少し背伸びしたけど、保育園の送迎や家族旅行が安心してできて満足している」と語っています。

まとめ:安全と安心に投資する選択も“身の丈”のうち

単に価格で“身の丈”を判断するのではなく、家族構成・生活環境・今後のライフプランまで含めて総合的に考えることが大切です。

小さな子どもがいるなら、安全装備とスライドドアを優先するのは賢明な選択です。その上で、無理のない予算計画を立てられるのであれば、“身の丈以上”の車も、実は“身の丈に合った賢い選択”と言えるのです。

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