車のエンジンオイルを入れすぎてしまった場合、対処を誤るとエンジンのトラブルを招く可能性があります。この記事では、入れすぎたオイルを下から抜く方法や注意点について詳しく解説します。
エンジンオイルの入れすぎがもたらすリスク
エンジンオイルは少なすぎても多すぎても問題です。特に入れすぎた場合、以下のような不具合が起こる可能性があります。
- オイルがクランクシャフトに接触して泡立ち、油圧異常や潤滑不良を引き起こす
- 排気ガスにオイルが混ざり白煙が出る(ブローバイガスの逆流)
- オイルシールやパッキンからの漏れ
そのため、早めの対応が必要です。
ドレンボルトを緩めて少し抜く方法(方法①)
「ドレンボルトを少し緩めて、オイルがポタポタ出てきた分を抜いて締め直す」という方法は実際によく行われています。ポイントは、完全にボルトを外さず、少し緩めて量を調整することです。
この方法の利点は、手軽に対処できることです。ただし、以下の点に注意が必要です。
- 抜きすぎる可能性がある
- 手や周囲を汚しやすい
- 締め忘れや締めすぎによる破損
確実な手技が求められるため、工具に慣れていない方にはおすすめしにくい面もあります。
一度全部抜いて注ぎ直す方法(方法②)
方法②は、通常のオイル交換と同じ手順で、すべてのオイルを抜いてから、適正量を改めて入れるというやり方です。この方法は最も確実で安心です。
以下のようなメリットがあります。
- オイル量をきちんと管理できる
- オイルの状態を見て、ついでに交換もできる
- ドレンワッシャーの交換など、定期メンテナンスも可能
時間や手間はかかりますが、初心者でもミスが少なく済みます。
適正なオイル量と確認方法
オイル量は、車種ごとに「レベルゲージ」で確認できます。オイルを入れすぎたかどうかは、エンジンが冷えた状態でゲージを抜き取り、量が「MAX」の線を超えていないかを見ます。
たとえば、オイル量の許容範囲がMAXとMINの間で0.8Lある場合、0.3L超過しているとかなり多いと判断されます。
おすすめの対処法:自信がなければプロに相談
DIYで対応する場合、工具やスキルに応じて①か②を選択しても良いですが、オイルの管理はエンジンに直結する重要な作業です。自信がない場合は、カー用品店や整備工場に相談するのが安心です。
特に最新の車は電子制御も多く、センサー系統に影響が出ることもあるため、慎重な判断が求められます。
まとめ
エンジンオイルの入れすぎには早めの対応が必要です。ドレンボルトを少し緩めて抜く方法は簡単ですが、失敗のリスクもあるため、基本的にはすべて抜いて入れ直す方法がおすすめです。安全に作業を行い、愛車の健康を守りましょう。
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