サーキット走行を始めるにあたり、FD2タイプRの触媒をストレート化することを検討している方は多いかと思います。しかし、触媒ストレート化にはいくつかの注意点やリスクがあります。この記事では、ストレート化によるO2センサーの問題やその他のデメリット、リスクについて詳しく解説します。
触媒ストレート化のメリットとデメリット
まず、触媒をストレートにすることによるメリットとしては、エンジンの排気効率が向上し、パフォーマンスが向上することが挙げられます。特に、サーキット走行ではエンジンのレスポンスが改善されるため、タイムを短縮できる可能性があります。
一方で、デメリットとしては、O2センサーの故障リスクが増加することが挙げられます。触媒をストレート化することで、センサーの正常な動作を妨げる可能性があり、これによりエンジン警告灯が点灯することがあります。
O2センサーの故障リスクについて
触媒をストレート化した場合、O2センサー(酸素センサー)が正しいデータを取得できなくなることがあります。これは、排気ガス中の酸素濃度が通常とは異なるためです。センサーはこれを正確に測定し、エンジン制御ユニット(ECU)にフィードバックを送る役割がありますが、ストレート化された排気系ではこの機能が正常に働かないことがあります。
この結果、O2センサーが故障しやすくなるだけでなく、エンジン警告灯が点灯し、最悪の場合はエンジンの燃費が悪化したり、パフォーマンスが低下したりすることがあります。そのため、センサーの保護や補正が必要になることが多いです。
その他のリスクとデメリット
触媒ストレート化には、O2センサー以外にもいくつかのリスクがあります。まず、排気ガスの匂いが強くなる可能性があります。触媒がないことで、ガソリンの不完全燃焼による有害物質がそのまま排出されるため、公道走行には適さないだけでなく、車の近くにいる人や環境にも影響を与えることがあります。
また、触媒ストレート化は車検に通らない可能性が高いです。日本では排ガス規制が厳しく、触媒がない状態での車検は通過しないことが多いため、サーキット走行のみで使用する場合でも、車検を通す必要がないか、代替手段を用意しておく必要があります。
まとめ
触媒ストレート化は、サーキット走行においてはパフォーマンス向上の効果が期待できる一方で、O2センサーの故障リスクや排気ガスの問題、車検に通らないなどのデメリットがあります。ストレート化を検討する際は、これらのリスクを十分に理解し、必要に応じてセンサー補正や排気ガス対策を行うことが重要です。
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