車を選ぶ際、「デザイン」や「燃費性能」だけでなく、自分の体格に合っているかどうかも非常に重要なポイントです。特に身長180cmを超えるような高身長の方にとっては、車内空間の広さやシートポジションが快適性や疲労感に直結します。この記事では、ルーミーやカローラツーリングなどの実例を挙げながら、高身長の方に合う車の選び方とその理由について解説します。
高身長の人が感じやすい車内の圧迫感とは
身長が高い人は、運転席に座った際に天井が近く感じたり、足元のスペースが窮屈に感じたりする傾向があります。これは、シートの位置やダッシュボードの角度、ピラーの配置などが原因となり、心理的にも物理的にも圧迫感を生み出します。
たとえば、ルーミーのようなトール系軽ワゴンは、天井が高く視界も広いため、頭上空間にはゆとりがあります。一方でカローラツーリングのようなセダンベースのワゴンは、デザイン性重視のため天井が低く、フロントガラスも傾斜しているため、身長が高いと前方視界が狭く感じられやすいのです。
ミニバンの快適性が高身長ユーザーに向いている理由
背の高いミニバンは、シートの位置が高く、天井にも余裕がある設計が多いため、180cmを超えるような体格の人でも自然なドライビングポジションが取りやすい構造になっています。ヘッドクリアランスやレッグスペースの面でも優れており、長時間乗っていても疲れにくいのが特徴です。
たとえば、トヨタのノアやヴォクシー、ホンダのステップワゴンなどは、大柄なドライバーでもゆったりとした運転姿勢がとれるよう、シートスライド量も多く取られています。
実例:カローラツーリングとルーミーの比較
身長180cmのドライバーがルーミーからカローラツーリングに乗り換えた場合、「思った以上に車内が狭い」と感じるのは珍しいことではありません。ルーミーは軽自動車に近いサイズながらも、全高が高く、視界の広さや圧迫感の少なさがメリットです。
一方、カローラツーリングはボディサイズこそ大きく見えますが、車高が低く設計されており、特に頭上スペースや乗り降りのしやすさに制約が出る場合があります。シートに腰を落とす姿勢が求められるため、足腰への負担も増える傾向があります。
長時間ドライブでの疲労感の違い
高身長の人にとって、長時間運転するときに特に問題となるのは「姿勢の維持」と「血流の滞り」です。シートが小さいと背中や太ももをしっかり支えきれず、余計な筋肉を使ってバランスを保つ必要が出てきます。これが疲労感の蓄積に直結します。
ミニバンやSUVではシートのサイズやクッション性も考慮されているため、体格に合ったサポートが受けやすく、リラックスした姿勢が保ちやすくなります。加えて、視界が高いことでドライバーの精神的な疲労も軽減されます。
車選びで失敗しないためのポイント
- 試乗は必須:実際に運転席に座ってみて、シートの高さや足元スペース、天井との距離感を体感しましょう。
- 後部座席も確認:同乗者がいる場合、自分が前席を快適にしても後席が窮屈になる可能性があります。
- シート調整機能の有無:パワーシートやチルト・テレスコピック機能があると、より自分に合ったポジションを設定できます。
まとめ:高身長の人には室内高のある車種が安心
身長180cm以上の方が快適にドライブを楽しむには、天井が高く、シートポジションの調整幅が広い車が理想的です。カローラツーリングのようなスタイリッシュなワゴンでも快適性はありますが、ルーミーのようなトールタイプやミニバン系の方が、身体的にも心理的にもストレスが少ないと言えるでしょう。
特に長距離ドライブや日常的な移動が多い方は、自身の体格に合った空間設計がされているかどうかを、購入前にしっかり確認することが大切です。
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