自動車ディーラーの店舗前には、魅力的な展示車や試乗車が並び、つい写真に収めたくなる方も多いでしょう。しかし「勝手に撮影しても良いのか」と気になる方も少なくありません。この記事では、ディーラーの展示車・試乗車を撮影する際のマナーや法律的な注意点について詳しく解説します。
ディーラー敷地内の撮影は原則「私有地」であることを意識
カーディーラーの展示車は、公道ではなく基本的にディーラーの私有地に置かれています。つまり、敷地内での行動には所有者(=ディーラー)の許可が必要です。
たとえ展示車であっても、撮影する際はディーラー店舗の敷地内に入る必要がある場合も多く、無断で立ち入って撮影を行うと、最悪の場合「不法侵入」と見なされるリスクもあります。
外からの撮影は問題ない?公道からなら合法?
ディーラーの敷地外、たとえば歩道や道路から見える位置にある展示車を撮影する分には、法的な問題は原則ありません。公道から見える対象を撮ること自体は「合法」とされており、著作権や肖像権にも基本的には抵触しません。
ただし、撮影の際に店舗名やスタッフ、他の来店者の顔が写ってしまうと、プライバシーや肖像権の侵害となる可能性があります。SNSに投稿する際には、モザイク処理やトリミングを行う配慮が求められます。
撮影する際に気をつけるべきマナーと注意点
- 敷地内での撮影は一声かける:ディーラーのスタッフに「撮ってもいいですか?」と確認しましょう。断られることはほとんどありません。
- 他人が写り込まないようにする:他のお客さんや従業員が映り込まないよう配慮を。
- 車内の撮影には慎重に:展示車のドアを開けて車内を撮影する場合、展示の仕方によっては許可が必要な場合があります。
- 試乗車はナンバーが付いている:ナンバーが写ると個人情報の観点からトラブルになることも。隠すか編集で消しましょう。
展示車を撮影して投稿してもいい?SNS投稿の注意点
ディーラーで撮影した展示車の写真をSNSにアップすること自体は、基本的には問題ありません。車両自体には著作権はなく、所有者の許可があれば写真の投稿も可能です。
ただし以下の点に注意が必要です。
- ディーラー名やブランド名の使用:企業のロゴや名前を悪意ある形で使用すると、名誉毀損と見なされる可能性があります。
- スタッフの顔が写っていないか:肖像権の問題になる可能性があるため、顔が写っている写真は避けるか、ぼかす・トリミングする工夫を。
- あくまでも“個人的な使用”の範囲で:営利目的での利用(例:広告など)にはメーカーやディーラーの許可が必要です。
実際にOKをもらった事例も
たとえば、とあるユーザーは近所のトヨタディーラーで「展示車の写真をSNSに載せても良いですか?」と尋ねたところ、「ナンバーとスタッフが写っていなければ大丈夫ですよ」と快く承諾されたといいます。
このように、ひと声かけるだけで安心して撮影・投稿できるケースも多いので、迷ったら確認するのがベストです。
まとめ:マナーを守れば展示車の撮影はOK!ただし事前確認を忘れずに
ディーラーの展示車を撮影すること自体は、私有地内であってもマナーを守って許可を得れば問題ありません。公道からの撮影も、法的には許容範囲です。
ただし、他人の顔やナンバーなどの個人情報に関わる部分の扱いには十分注意し、トラブルを防ぐためにも、ひと声かける配慮が大切です。SNS時代だからこそ、撮る側もモラルとルールを意識して楽しみましょう。
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