JZA70スープラは今も根強い人気を誇る名車ですが、年式が古くなったこともあり、電装系や点火系に関するトラブルも少なくありません。この記事では、アイドリング不調やエンジンチェックランプ点灯の原因としてよく見られる症状や対処方法を解説します。
症状から読み取れるトラブルの兆候
高速走行中に回転が落ちる、エンジンチェックランプが断続的に点灯する、アイドリングが不安定になる、車体が震えるなどの症状が出た場合、燃料供給系統・点火系統・ECU不良など複数の可能性が考えられます。
特にJZA70では、ECU内の電解コンデンサ液漏れが原因で不具合を起こすケースが多数報告されています。
点火系統トラブルの代表例
・プラグの劣化や焼け
・イグニッションコイルの不良
・プラグコードのリーク
これらの症状は1気筒が失火するような状況を引き起こし、アイドリングが不安定になる原因となります。簡易的なチェック方法として、1本ずつプラグコードを抜いてエンジン音の変化を確認する手法もあります。
ECUのコンデンサ液漏れによる症状
JZA70に多く見られるのが、ECU内の電解コンデンサからの液漏れです。これは即エンジンが始動しなくなるというよりも、回転が不安定になる、燃調が狂う、失火するなど段階的に悪化する傾向があります。
点検方法としては、ECUを取り外し、内部基板を目視で確認します。コンデンサ周辺に腐食や液漏れ跡があれば、早急な交換・修理が必要です。
燃料供給系のチェックポイント
燃料ポンプやインジェクターの詰まり、燃圧レギュレーターの不良も考えられます。燃料フィルターの目詰まりも含め、燃料系トラブルは加速不良や回転落ちの直接的原因になります。
OBD診断機の装着ができる車両ではないため、燃圧計を使った測定やフューエルラインの確認など、メカニカルな診断が求められます。
修理対応の実例
あるオーナーは、同様の不調でイグニッションコイルを交換したところ、アイドリングが安定し改善しました。ただし、それでも完全に直らず、後にECU基板に液漏れが見つかり修理交換に至ったとのこと。
別の例では、燃料ポンプリレーの接触不良が原因で、走行中に一時的に燃料供給が止まる症状が出ていました。小さな部品でも重大な結果につながるため、広い視点での点検が必要です。
まとめ:段階的な診断が重要
JZA70のような旧車では、単一の原因でなく複数の要因が重なってトラブルが発生しているケースも多いです。まずは点火系、次に燃料系、そしてECUの順で丁寧に点検することが確実な修理への近道です。
信頼できる旧車対応の整備工場や、JZA70に詳しい専門ショップでの診断を受けることをおすすめします。
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