建設現場などで使用される「ユンボ(油圧ショベル)」を操作するには、適切な資格を取得する必要があります。特に初めて建設機械の免許を取得する方にとって、「今の免許で足りるのか?」や「事前に取っておくべき資格は?」などの疑問が多くあります。この記事では、普通自動車免許AT限定を持つ方がユンボの資格を取るためのステップを丁寧に解説します。
ユンボの操作に必要な資格とは?
ユンボの操作には「車両系建設機械運転技能講習」または「小型車両系建設機械の特別教育」の受講が必要です。使用する機体の重量によって必要な講習が異なります。
・3トン未満:「小型車両系建設機械の特別教育」で対応可能
・3トン以上:「車両系建設機械運転技能講習」が必要
特別教育は講習時間も短く、初心者向けといえます。
AT限定免許でも受講できるのか?
結論から言えば、AT限定の普通免許でも問題なく受講できます。ユンボの操作に必要なのは運転免許ではなく、作業機械としての操作技能の証明であるためです。
ユンボ自体は公道を走行しないため、運転免許証のMT・ATの区分が影響することはありません。ただし、ユンボを積載するトラックなどを自分で運転する場合は、別途その車両の運転資格が必要です。
取得前に持っておくと有利な資格
ユンボ資格取得のために必須ではないものの、以下のような資格を事前に持っておくと、就職や現場作業で有利になります。
- 玉掛け技能講習(吊り荷作業に必須)
- フォークリフト運転技能講習(倉庫や資材搬送に活用)
- 高所作業車運転者特別教育
これらは現場での汎用性が高いため、建設・土木系の仕事に就きたい方におすすめです。
ユンボ資格取得の流れ
ユンボ資格の取得手順は以下のとおりです。
- 講習を実施している教習機関を選ぶ(地域の労働局認定機関など)
- 必要な日数と費用を確認(特別教育で約1日、1万5千円前後)
- 修了証の交付を受けて完了
「小型車両系建設機械の特別教育」であれば、未経験者でも安心して参加できるカリキュラムになっています。
就職・副業を見据えた注意点
資格取得後に現場で働く場合、AT限定免許で運転できる車両範囲に制限があることも想定しておきましょう。たとえば、マニュアル車のダンプトラックなどを運転するにはAT限定解除が必要になることがあります。
ユンボ操作自体には不要ですが、現場での機動力を高めるならAT限定解除を視野に入れてもよいでしょう。
まとめ:AT限定でも問題なし、まずは特別教育から始めよう
ユンボを操作するために、AT限定免許の解除は必要ありません。ただし、現場での車両運転やキャリアアップを考えるなら他の資格や限定解除も検討しましょう。まずは「小型車両系建設機械の特別教育」を受講することで、実務への第一歩が踏み出せます。
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