レンタカーを返却する際、車体の一部に見慣れないテープ跡やパーツの剥がれがあると焦るものです。特に「サイドシル」や「サイドステップ」と呼ばれるドア下の部分に違和感を感じた場合、「自分が擦ったのか?」と不安になる方も少なくありません。この記事では、サイドシルに見られるテープのような跡が純正か後付けか、また直射日光など環境的要因で浮くことがあるのかなどについて詳しく解説します。
サイドシル(サイドステップ)とはどの部位?
サイドシルとは、車体の下部、左右ドアの下あたりのフチ部分を指します。ここは車の剛性を保つ重要な構造部材でもあり、同時に乗降時に足が接触しやすいため、傷が付きやすい箇所でもあります。
この部分には、保護目的で「プロテクションフィルム」や「シルプレート(ステンレス製など)」が装着されているケースがあり、レンタカーにも標準で装着されていることがあります。
見た目がテープのようなものの正体は?
見た目がテープ状になっているものの正体としては、以下の可能性が考えられます。
- 純正の保護フィルム(目立たないが剥がれやすい)
- ディーラーオプションのシール型ステップガード
- レンタカー会社が貼った保護テープ(簡易保護用)
特にレンタカーでは、傷や汚れ防止のために簡易テープが貼られていることがあり、長時間の直射日光により糊が劣化・剥がれることがあります。
自分で擦っていないのに剥がれていた場合の対応
まず確認しておきたいのは、「記憶にない=自分の過失ではない」と主張できるかどうかです。レンタカー返却時に問題とされないよう、以下の点に注意しましょう。
- 返却前に写真を撮る(左右のサイドシル部分など)
- すぐにレンタカー会社へ連絡し、状態を報告する
- 直射日光や気温の影響による劣化の可能性も伝える
過去の報告例では、使用者に過失がなく、経年劣化や環境要因が原因と判断されれば修理費など請求されなかったケースも多くあります。
直射日光でフィルムが浮く・剥がれる理由
夏場の直射日光により、車体表面は70~90℃まで上昇することがあり、接着素材が劣化・浮き・縮みなどを起こすことがあります。特に透明フィルムタイプは熱に弱く、紫外線による接着劣化が進みやすいため、時間が経つと一部だけ剥がれ落ちることもあります。
このような現象はユーザーの使い方によるものではなく、自然劣化に分類されます。
判断が難しい場合はレンタカー会社の対応に従う
「これがもともと貼られていたのか」「劣化で剥がれたのか」「どこかに接触したのか」など、判断が難しい場合は、契約先のレンタカー会社に素直に状況を伝えましょう。
写真を提示したり、使用状況を詳細に説明すれば、故意ではないことが伝わりやすく、トラブルを避けやすくなります。
まとめ:直射日光や経年による剥がれも珍しくない
サイドシルにあるテープ状の部品は、保護のために貼られている純正・簡易パーツである場合が多く、特にレンタカーでは使用感や紫外線による劣化で自然と剥がれることもあります。
もし記憶にない損傷があった場合は、慌てず現状を記録し、レンタカー会社へ連絡・相談するのが正解です。
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