リミッターカットと道路運送車両法|合法か違法か、実際のところ

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バイクや車のリミッターカットについて、インターネットやQ&Aサイトでよく議論されるポイントは、「リミッターカットは違法ではない」という意見と、「道路運送車両法に違反する不正改造にあたる」という意見です。実際にどちらが正しいのでしょうか?この記事では、リミッターカットが合法か違法か、法律的な観点から解説します。

1. リミッターカットとは?

リミッターカットとは、車両やバイクのエンジンに搭載されているスピードリミッター(速度制限装置)を解除する改造のことを指します。これにより、車両は本来の制限を超えて速度を出すことが可能となります。

リミッターは、メーカーが安全性を考慮して設けているもので、一般的には設計された上限を超えて運転しないようにするためのものです。しかし、一部のライダーやドライバーは、リミッターを解除することでスピードや加速性能を向上させようとします。

2. 「リミッターカットは違法ではない」とする意見の背景

リミッターカットが「違法ではない」とする意見の背景には、リミッターの解除自体が道路運転中に即座に違法になるわけではないという点があります。一般的に、リミッターカットは車両の走行性能に影響を与えるものであり、車両の構造や機能を変更するものではありません。

したがって、リミッターカットだけが法律に反するわけではないという意見が存在します。しかし、これには条件があり、実際の運転中に法定速度を超えるなど、違法行為を行うことが問題となる場合があります。

3. 「道路運送車両法に違反する不正改造」とは?

一方、「リミッターカットが違法である」という意見は、道路運送車両法に基づく不正改造の定義を指しています。道路運送車両法第4条では、車両の安全性や環境基準を満たしていない改造を禁止しています。リミッターカットは、メーカーが設けた制限を意図的に変更するため、これが不正改造に該当する場合があります。

特に、リミッターカット後に法定速度を超えて走行する、または車両が本来の設計以上のスピードや出力を発揮する場合、道路運送車両法違反となる可能性が高く、罰則が科されることもあります。

4. リミッターカットと法律:実際のところ

リミッターカット自体が即座に違法というわけではありませんが、その後の運転や車両の状態によっては違法となる可能性があります。リミッター解除後にスピード超過や不正改造にあたる部分が発覚すると、法的に問題となり得ます。

また、車検の際にリミッターカットが見つかると、車両が基準を満たしていないと判断される可能性があり、その場合は車両の再調整が求められることがあります。

5. まとめ: リミッターカットの合法・違法の境界線

リミッターカット自体が違法ではないという主張は、あくまでリミッター解除そのものに対してですが、運転中に法定速度を超えるなど、違法行為に繋がる場合は明確に違法となります。また、車両検査で不正改造が発覚すると、道路運送車両法に違反する可能性もあります。

リミッターカットを行う際には、法的なリスクや安全性を十分に考慮し、合法的に楽しむことが重要です。もしリミッターを解除したいのであれば、車両の仕様や運転に関する法律を理解し、適切な対策を講じることをお勧めします。

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