車検が終わったばかりなのに、エンジンがかからない、ボンネットが熱くなっている、水漏れがある——そんなトラブルに遭遇すると不安になりますよね。今回は、車検後に発生しやすい冷却系トラブルやオーバーヒートの原因と対処法を、具体例を交えてわかりやすく解説します。
車検直後に起こる冷却系トラブルとは?
車検では法定点検項目を中心に点検整備が行われますが、冷却系統のトラブルは見落とされることもあります。特に、ホース類やラジエーターの微細な劣化は、見た目では異常がわからないことがあります。
車検後に水漏れが発生するケースは意外と多く、整備時にホースの脱着や圧力がかかったことで、老朽化していた部位が破損することがあります。
オーバーヒートの初期症状と見分け方
エンジンルームが異常に熱くなっている、エンジンがかからない、メーターの温度計が赤くなっていたなどは、オーバーヒートの兆候です。
また、車の下に水たまりができていたら、冷却水が漏れている可能性が高いです。液体に甘いにおいがある、色が青・緑・ピンクであればラジエーター液(LLC)です。
考えられる原因とその確認方法
- ラジエーターやウォーターポンプからの漏れ
- 冷却ホースのひび割れ・ゆるみ
- ホースバンドの締め付け不足
- ラジエーターキャップの不良
ボンネットを開けてホースの接続部やラジエーター周辺を確認すると、白い粉状の付着物や濡れている箇所があるかもしれません。それが冷却水漏れの痕跡です。
まず最初にすべき行動は?
冷却水が漏れていたりオーバーヒートの兆候がある場合は、すぐに走行をやめましょう。無理にエンジンをかけると、エンジンに重大なダメージを与える可能性があります。
そのうえで、車検を実施した整備工場やディーラーに連絡を取り、症状を詳しく伝えましょう。整備ミスや部品の初期不良であれば、無償対応となるケースもあります。
よくある実例と対応の流れ
実際に「車検後すぐに冷却ホースから漏れが発生した」という例では、ホースバンドの締め忘れが原因で、整備工場が無料で再整備対応しました。別のケースでは、ラジエーターキャップのゴムが劣化しており、車検では見落とされたものの、交換することで再発を防げました。
まとめ:車検後も安心して乗るために
車検が終わったからといって安心せず、車両の状態を注意深く観察することが大切です。冷却水の漏れやオーバーヒートの兆候が見られた場合は、放置せず整備工場に早めに相談しましょう。安全・安心なカーライフのためには、こうした初期トラブルの見極めが欠かせません。
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