輸入車として人気の高いボルボV70(SB型・クラシック)は、信頼性の高い車種ですが、年式によっては電装系トラブルが発生することもあります。今回は「左ヘッドライトのロービームが点かない」「球切れ警告が出るが、電球は問題ない」「ヒューズが飛んでいるかもしれない」といったトラブルについて、考えられる原因と対処法を詳しく解説します。
ロービームが点かない主な原因
ボルボV70でロービームが点灯しない場合、以下の要因が考えられます。
- バルブ(電球)の球切れ
- ヒューズ切れ
- バルブソケットや配線の接触不良
- ライトスイッチやリレーユニットの故障
- BCM(ボディコントロールモジュール)の異常
特に電球やヒューズの確認はDIYでも可能なため、最初にチェックしておきたいポイントです。
警告メッセージ「バルブ切れ」でも球切れでないケース
メーターパネルに「Bulb Failure」などのメッセージが出たとしても、実際には球切れではないケースがあります。V70では、電流や抵抗値の変化でバルブの異常を検知しているため、ソケットの緩みや接点不良が原因で警告が出ることもあります。
この場合、一度ソケットを抜き差しして接点を磨くと復活することがあります。接点復活剤を使うのもおすすめです。
ヒューズ切れによってライトが点かない可能性
ロービームに関するヒューズが切れると、当然ライトは点灯しません。V70クラシックでは左右独立したヒューズを使用しているため、片側だけが点灯しないという症状になることがあります。
ヒューズボックスはエンジンルームと室内の2か所にあります。取扱説明書にあるヒューズ一覧を確認し、「Low Beam」や「Lighting」の記載があるものをチェックしてみましょう。
配線やリレーに潜む電装トラブル
ヒューズが切れていなかった場合、次に疑うべきは配線やリレーユニットです。リレーの接点不良や腐食、配線の断線なども稀に発生します。
特に長年使用してきた車両では、ヘッドライト周辺のハーネスが劣化していることもあるため、エンジンルーム内の配線状態を目視で確認するのも有効です。
故障が続く場合はBCMや診断機でのチェックも必要
原因が明確にならず、球・ヒューズ・配線すべて正常なのに点灯しない場合、車両の制御ユニット(BCM)側のトラブルも考えられます。この場合、OBD診断機を使ってエラーコードを読み取ることで、異常個所を特定できます。
DIYでは対応が難しいため、ディーラーや輸入車に詳しい整備工場での点検をおすすめします。
まとめ|V70のロービームが点かない時のチェックポイント
ボルボV70クラシックでロービームが点かない場合、まず電球とヒューズの状態を確認しましょう。特にヒューズ切れは片側のライトだけ点灯しない原因としてよくあります。また、球切れ警告が出ていても実際は接触不良というケースもあるため、ソケットの清掃や配線の点検も重要です。
一つずつ確認していくことで、原因を絞り込むことができるでしょう。もし自力での解決が難しい場合は、プロによる診断を受けることを検討しましょう。
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