カワサキ・バリオス(BALIUS)は、その見た目やエンジンサウンドから“400ccクラス”に思われがちですが、実際の排気量やクラスについては誤解されることも多いバイクです。この記事では、バリオスの排気量に関する正確な情報や、なぜ400ccと思われやすいのか、そしてバリオスが持つ魅力を詳しく解説していきます。
バリオスの正式な排気量とは?
バリオスの正式な排気量は249ccです。つまり、400ccではなく、いわゆる“250ccクラス”に分類されるバイクです。
初代バリオス(ZXR250ベース)は1991年に登場し、その後1997年からバリオスIIへと進化しましたが、いずれも排気量は249ccのまま変わっていません。
なぜ「400cc」と誤解されるのか?
バリオスが400ccと間違われる理由のひとつが、見た目の重厚感と4気筒エンジンにあります。250ccで4気筒エンジンを搭載しているバイクは非常に珍しく、そのサウンドと出力特性は400ccクラスにも引けを取らない印象を与えます。
また、車体サイズやパーツの作りも大型でしっかりしており、実車を見ても「これ250ccなの?」と驚かれることが多いです。
250ccクラスのメリットとは?
バリオスの排気量が249ccであることには、多くのメリットがあります。たとえば、車検が不要という点は維持費を抑えたいライダーにとって大きな魅力です。
また、自動車税も400ccより安く、軽量で取り回しがしやすい点も初心者に優しいポイントとなっています。バリオスはそうした“扱いやすさ”と“高回転エンジンの楽しさ”を兼ね備えたバイクなのです。
バリオスと400ccクラスの違い
400ccバイクは中型二輪免許で乗れる上限排気量であり、より太いトルクや高速域での安定性があります。バリオスとは違い、ほとんどが2気筒または4気筒エンジンでパワフルなモデルが揃っています。
しかし、バリオスは“250ccで4気筒”という希少性から、トルクよりも高回転域での鋭い加速が特徴です。実際、バリオスのレッドゾーンは19,000rpm付近という驚異的な高回転型で、400ccでも味わえないフィーリングを持っています。
モデル別:バリオスのバリエーション
- バリオス(初代):1991年発売。ZXR250のエンジンをベースにしたネイキッドタイプ。高回転型でレーシーな特性。
- バリオスII:1997年〜2007年頃まで販売。マフラーや外装の見直しにより、ややマイルドな味付け。初心者にも人気。
いずれも排気量は249ccで統一されており、400ccモデルは存在していません。
まとめ:バリオスは250cc、でも400cc並みに楽しめる1台
バリオスは400ccではなく、正確には249ccの250ccクラスです。しかし、その高回転型エンジンと存在感のある車体、そして4気筒ならではのエキゾーストサウンドによって、400ccと間違われるほどの実力を持っています。維持費を抑えながらも高性能を楽しみたい方にとって、バリオスは唯一無二の選択肢と言えるでしょう。
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