オートバイにも前後にギアはあるのか?ロードバイクとの違いを徹底解説

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自転車と同じように、オートバイにも「ギア」が搭載されていますが、その仕組みや構造は大きく異なります。特に「ロードバイクのように前と後ろにギアがあるのか?」という疑問を持つ方は少なくありません。本記事では、オートバイの変速機構と自転車の違いをわかりやすく解説します。

自転車のギア:前後にある理由

ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ自転車では、ペダル側のフロントギア(チェーンリング)と後輪側のリアギア(スプロケット)の両方で変速を行います。これにより、細かいギア比の調整が可能になり、登り坂や平地、下り坂など状況に応じて最適な負荷に調整できます。

例えば、フロント3段×リア8段の24段変速がある自転車では、組み合わせにより非常に幅広いギア比が得られます。

オートバイのギア構造:基本は内部トランスミッション

オートバイの場合、変速機構は自転車のように「外にあるギアをチェーンで変える」スタイルではありません。代わりに、エンジン内部のミッション(トランスミッション)により変速を行います。

ほとんどのマニュアルバイクは前方のエンジン内部に多段のギア(一般的に5速〜6速)があり、ライダーは左足でギアチェンジペダルを操作してシフトアップ・ダウンを行います。リアホイール側には、チェーンとスプロケットはありますが、これは常に一定の歯数のギアで回っています。

オートバイにおけるリアスプロケットの役割

オートバイのリアスプロケット(後ろのギア)は、最終減速比を決定づける重要なパーツですが、走行中に変速されるものではありません。ギア比を変更するには、スプロケット自体を交換する必要があります。レース用やカスタムで調整されることはありますが、通常走行時は固定されたままです。

つまり、オートバイには「後ろに複数段のギアがある」という構造は存在しません。変速はすべてエンジン内部のトランスミッションで行われます。

スクーターやオートマチックバイクの変速は?

原付スクーターやATバイクは、マニュアル操作が不要なCVT(無段変速機)を搭載しており、クラッチ操作なしでスムーズに速度が変化します。内部にはプーリーとベルトがあり、エンジンの回転数に応じて自動的にギア比が調整されるため、乗り手がギアを変える必要はありません。

この構造は自転車の変速とはまったく異なり、「ギアが前後にある」という概念すら当てはまりません。

まとめ:オートバイの変速は内部で完結する仕組み

結論として、オートバイにはロードバイクのような「前と後ろに複数段のギア」は存在しません。オートバイの変速は、エンジン内部にあるミッションによって完結しており、外側のチェーンやスプロケットは固定されたままです。

ギアの変速構造という点では、自転車とオートバイは全く異なる仕組みで動作していることを覚えておくと、構造理解やメンテナンスにも役立つでしょう。

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