キックスタートのみのエイプやスーパーカブを所有している方の中には、セルスターターを後付けして始動を楽にしたいと考える方も多いでしょう。この記事では、セルスターターの後付けに関する方法や注意点を解説します。
セルスターター後付けの基本的な考え方
エイプやスーパーカブのキック車にセルスターターを後付けすることは、技術的には可能ですが、いくつかの課題があります。まず、セルモーターを取り付けるスペースやマウントの確保、バッテリーの設置場所、電装系の配線変更などが必要となります。
また、セルスターターを後付けするためには、セル付きモデルのエンジンやパーツを流用する方法が一般的です。例えば、スーパーカブ50にスーパーカブ90のセル付きエンジンを載せ替えるといった方法があります。
エンジン載せ替えによるセル化の実例
スーパーカブ50スタンダードにスーパーカブ90のセル付きエンジンを載せ替えることで、セルスターターを実現した例があります。この方法では、エンジン本体の交換に加えて、セルスイッチやリレーの取り付け、バッテリーの設置などが必要となります。
また、エイプ50においても、セル付きエンジンへの載せ替えや、バッテリーの取り付け、電装系の改良(DC化・全波整流化)を行うことで、セルスターターの後付けが可能となります。
セルモーターの取り付けと配線作業
セルモーターを取り付ける際には、エンジン側のマウントやスペースの確認が必要です。取り付け位置や角度によっては、フレームや他の部品と干渉する可能性があります。
配線作業では、バッテリーからセルモーターへの電源供給、セルスイッチやリレーの取り付け、アースの確保などが必要です。特に、キーシリンダーへの配線やハンダ付け作業は慎重に行う必要があります。
注意点と費用面の考慮
セルスターターの後付けには、専門的な知識や技術が求められます。また、必要なパーツの調達や加工、工賃などを考慮すると、費用が高額になる場合があります。
そのため、セルスターターを後付けするよりも、最初からセル付きモデルを購入する方がコストパフォーマンスが良い場合もあります。特に、エイプやスーパーカブにはセル付きモデルも存在するため、購入時に検討することをおすすめします。
まとめ
エイプやスーパーカブのキック車にセルスターターを後付けすることは可能ですが、技術的なハードルや費用面での課題があります。セル付きエンジンへの載せ替えや電装系の改良など、複数の作業が必要となるため、専門的な知識や技術が求められます。セルスターターの後付けを検討する際は、これらの点を十分に考慮し、必要に応じて専門店に相談することをおすすめします。
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