近年、車両盗難の手口が巧妙化しており、車のセキュリティシステムの重要性が再認識されています。特に日産のHV37型スカイラインでは、夜間にアラームが誤作動するケースも報告されています。誤作動が続くと、近隣への迷惑や本当に必要な場面での警報機能の信頼性に不安が生じるため、正しい対策が重要です。
HV37スカイラインのセキュリティアラームとは
HV37には標準で盗難防止装置が搭載されており、ドアやトランクの不正開放、衝撃、バッテリー電圧の異常などを感知してアラームが鳴動します。夜間に突然鳴る場合、近隣住民にも迷惑がかかるため、原因の特定が必要です。
バッテリーの劣化による電圧変動や、誤って感知しやすい設定になっている場合もあります。
吹鳴履歴の確認は可能?
HV37では「コンサルトⅢプラス」という専用診断機器を使用することで、セキュリティアラームの吹鳴履歴を確認することが可能です。これは一般のドライバーでは使用できないため、ディーラーでの診断が必要です。
一方で、ナビ画面など車両内の一般ユーザー向けインターフェースからアラーム履歴を確認する機能はありません。
誤作動の主な原因とチェックポイント
- バッテリー電圧の低下:電圧が急激に落ちるとセキュリティが異常と判断することがあります。
- センサーの感度設定:衝撃センサーが過敏になっている場合、風や小動物などでも反応します。
- ドアロックやトランクの閉まり不良:半ドア状態でもアラームが作動することがあります。
- 社外機器の影響:後付けの電子機器が車両の電装に影響を与えるケースもあります。
実際の事例と対策
あるユーザーは夜間に複数回アラームが鳴り、バッテリーとセンサーの感度を疑いました。ディーラーにてコンサルト診断を受け、過去のアラーム履歴を確認。結果、電圧低下と不完全ロックが原因と判明し、バッテリー交換とロック部の点検で解決しました。
また、盗難グループによる「わざとアラームを鳴らす」手口も報告されています。これは所有者が誤作動と思い込み、セキュリティを無効にするのを狙ったものです。
対策として検討したい方法
- バッテリー点検と早めの交換:特に3年以上使用している場合は交換推奨。
- センサー感度の調整:ディーラーに依頼すれば調整可能な場合があります。
- セキュリティの二重化:純正に加えて社外セキュリティも活用する。
- 自宅駐車時の防犯カメラ導入:不審者の接近を可視化できます。
まとめ|コンサルト診断で原因特定から始めよう
HV37のセキュリティアラームが誤作動する場合、まずはバッテリーとセンサーの状態確認が重要です。そのうえで、吹鳴履歴はディーラーでのコンサルト診断によってのみ確認可能です。誤作動を放置すると防犯性が損なわれるだけでなく、周囲とのトラブルにもつながります。早めの対処をおすすめします。
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