前所有者の自動車税未納がある場合でも車検は受けられる?名義変更後の注意点を解説

車検、メンテナンス

中古車を購入したあと、名義変更は済ませたものの、前の所有者が自動車税を滞納していた場合、その影響が現所有者に及ぶのか、特に「車検が受けられるのか?」という点は気になるところです。本記事では、登録自動車における税金の扱いや車検への影響について詳しく解説します。

名義変更後の自動車税は新所有者に課される

名義変更が完了した時点で、その自動車の納税義務は新しい所有者に移ります。したがって、前の所有者が未納であっても、新所有者にはその未納分の支払い義務はありません。

ただし、税務署から通知が来ることがありますが、それは過去の登録情報に基づいたものです。無視するのではなく、状況を明確にしておくとトラブルを避けられます。

前所有者の未納が車検に影響するか

結論から言えば、車検の受検自体は可能です。車検の際に確認されるのは、現所有者が納めるべき自動車税(おおむね当年度分)の納税証明書であり、前所有者の未納分について問われることはありません。

したがって、名義変更を終えたあとであれば、過去の税金に関係なく車検の受付はできます。

車検に必要な納税証明書の扱い

車検時には「自動車税(種別割)納税証明書」が必要です。これは通常、5月末までに納付する年額税で、6月ごろに証明書が郵送されます。

納税証明書は、自治体のオンラインサービスからダウンロード可能な地域もあります。紛失しても再発行できるため、焦らず対応しましょう。

前所有者の未納に対する対処と注意点

購入前に未納があることがわかっていた場合は、売買契約時に「未納分は売主の責任で処理する」旨の文言を残しておくと安心です。中古車販売業者を介して購入した場合は、業者が代行して処理してくれるケースもあります。

一方、個人間売買では未納分に関するトラブルが起こりやすく、後から督促が届くケースもあります。あくまで支払い義務は前所有者にありますが、関係自治体へ問い合わせて状況を説明しておくとスムーズです。

実際の事例:未納があっても問題なかったケース

中古車を個人売買で購入したAさんは、名義変更後に車検を受ける際、前所有者が数年分の自動車税を未納にしていたことを知りました。陸運局で確認したところ、「納税証明書があれば問題なく車検を通せる」との説明を受け、予定通り車検が通りました。

その後、前所有者に対しては自治体が別途督促していたものの、新所有者であるAさんに責任は及ばず、特に不利益はありませんでした。

まとめ:前所有者の未納税があっても心配しすぎない

名義変更後の自動車税の責任は、あくまで現所有者の分に限られます。前所有者の未納分は車検には影響しません。自分の納税証明書さえ用意すれば、車検は問題なく受けられるのです。

心配な場合は、管轄の自動車税事務所や陸運支局へ確認しておくとより安心です。

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