近年の自動車市場ではAT車(オートマチック車)が主流になっていますが、実はマニュアル車(MT車)も根強い人気を持ち、一定の需要を保ち続けています。「新車でマニュアルはもうない」と思われがちですが、実際にはまだ購入可能なモデルも存在します。今回は2025年時点で新車で購入できるマニュアル車の現状とおすすめ車種をご紹介します。
なぜマニュアル車は減少しているのか
マニュアル車の減少にはいくつかの理由があります。主な要因は以下の通りです。
- AT車の性能向上により、燃費や加速性能の差が小さくなった
- 渋滞時の操作性や利便性がATに軍配が上がる
- 教習所でAT限定免許が主流になり、MT運転者が減少
こうした背景から、メーカー側もMT車のラインナップを絞り、主にスポーツモデルや特定需要に限って展開する傾向が強まっています。
2025年現在でも新車で買える国産マニュアル車
それでもなお、MT車をラインナップしている車種はいくつか存在します。以下に代表的な例を挙げます。
- トヨタ GRヤリス(6MT)
- マツダ ロードスター(6MT)
- スズキ スイフトスポーツ(6MT)
- ホンダ シビックType R(6MT)
- ダイハツ ハイゼットカーゴ(商用車)(5MT)
また、地方の一部ディーラーでは、AT車にはないMT車をカタログ外として用意しているケースもありますので、店舗に直接確認するのも有効です。
輸入車にもある!欧州系マニュアル車
輸入車でも少数ながらMT車が購入可能なモデルがあります。特にヨーロッパではMT車が依然として支持されており、次のようなモデルが候補になります。
- MINI 3ドア クーパー(6MT)
- フィアット 500(1.2L MTモデル)
ただし、輸入車は日本での在庫数が限られているため、購入を検討する場合は納期や輸送コストにも注意が必要です。
マニュアル車のメリットと魅力
MT車が減少している今だからこそ、そのメリットや運転の楽しさを再確認する声もあります。
- 運転に集中できる:クラッチ操作やギア選びにより「運転している実感」を味わえる
- 車との一体感:スポーツ走行や峠道での操作性が高い
- 故障リスクが低い:ATに比べて構造がシンプルで修理費が安く済む傾向
特にドライビングを趣味として楽しむ方には、MT車は今でも非常に魅力的な選択肢となっています。
MT車を狙うなら今がチャンス
カーボンニュートラルや自動運転の潮流もあり、今後はMT車の新車販売がさらに縮小する可能性があります。欲しい車種が決まっている方は、早めの行動が重要です。
また、中古市場ではMT車が一部人気化しており、希少性から値上がり傾向にあります。そのため新車で購入できるうちに選んでおくことが長期的に見てもお得と言えるでしょう。
まとめ:まだ選べる!マニュアル車の魅力と購入のすすめ
新車でマニュアル車は「もうない」と思われがちですが、スポーツモデルや一部の軽商用車を中心に、まだ購入できるモデルはあります。操作の楽しさや所有満足度を求めるなら、今こそMT車を選ぶ価値があります。販売台数が減少する中、逆に希少性が上がりつつある今、マニュアル車に乗ることが「特別な体験」になる時代が到来しています。
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