中古車選びに走行距離はもう古い?“使われ方”こそがコンディションの鍵

中古車

中古車を選ぶ際、「走行距離が少ない車=良い車」と思い込んでいませんか?確かに一昔前までは常識でしたが、今ではその考え方は徐々に変わりつつあります。整備状況や使用環境がしっかりしていれば、20万kmを超える車でも安心して乗れる時代です。本記事では、走行距離より重要な中古車選びの“真の指標”について解説します。

なぜ「走行距離神話」が生まれたのか?

昔の車は耐久性が今ほど高くなく、10万kmが寿命の目安とされていました。そのため「走行距離=劣化具合」と捉えられていたのです。

しかし近年の車はエンジンや足回りの品質が格段に向上しており、適切なメンテナンスさえされていれば20万km走っても快調な例が増えています。

“走行距離より大切な”3つのチェックポイント

  • 整備記録簿の有無:オイル交換・ブレーキパッド・タイミングベルトなど定期的にメンテされているかを確認
  • 使用環境:長距離の高速走行中心なのか、市街地の短距離走行なのかでも劣化具合は異なります
  • 外装・内装の扱われ方:細かい傷や内装の汚れは、車全体の“扱われ方”を示す重要なヒント

20万km超でも安心?実際のユーザー事例

あるユーザーは、走行距離23万kmのトヨタ・プリウスを40万円で購入。購入前の整備記録で定期点検がすべて行われていたため、3年間ほぼトラブルなしで快適に使用できたそうです。

一方で、5万kmしか走っていない中古車でも、前オーナーがオイル交換をしておらず、わずか半年でエンジントラブルが起きたケースも報告されています。

過走行車のメリットと注意点

過走行車の最大のメリットは価格が安いことです。新車の半額以下、下手をすれば10分の1で購入できる場合もあります。

ただし、購入時は整備記録や消耗品の状態(タイヤ、バッテリー、ブレーキ)をしっかりチェックすることが必要です。また、保証がない車両が多いため、信頼できる販売店選びが重要です。

中古車選びは“点”より“線”で見る

「走行距離3万kmだから安心」と決めつけず、車の歴史全体を“線”として見ることが重要です。整備の記録が一貫しているか、故障歴やリコール対応が済んでいるかなど、時間をかけて見極めましょう。

また、信頼できる整備士や第三者機関の鑑定を受けることで、購入後のリスクを最小限にできます。

まとめ:走行距離に惑わされず、車の“履歴”を見よう

中古車購入の際には、走行距離は一つの目安にすぎません。それよりも整備記録、使用状況、外観・内装の状態を総合的にチェックすることが、長く快適に使える車選びにつながります。

“走行距離がすべて”という時代はもう終わりました。これからは「どう乗られてきたか」を見る目を養いましょう。

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