DA64型エブリイの車高短カスタムは、スタイルの追求だけでなく、走行性能や快適性にも大きく関わる重要なチューニングです。特にリアショックの選定は、底付きや乗り心地に直結するため慎重な判断が求められます。この記事では、リアショックの選び方や流用可能なショック、さらに底付き対策まで詳しく解説します。
DA64エブリイの車高短化におけるリアショックの課題
DA64エブリイをローダウンすると、純正ショックではストローク不足により底付き(バンプ)しやすくなります。特にホーシング側のマウントを下げた場合、ショック長の調整が重要となります。
多くのユーザーが抱える悩みとして「底付きの頻発」「乗り心地の悪化」「リアの安定性低下」などが挙げられます。
こうした問題に対し、ショック長を短縮することが有効な対策となります。
DA64エブリイに流用できる短いショックとは?
最も流用実績が多く、好評なのがHA36Sアルトワークス用のリアショックです。全長が短いため、ローダウン時にもストロークを確保しやすく、底付き対策に有効です。
また、JB23ジムニー用の社外リアショックの一部(例:モンローやKYBの短縮モデル)も加工次第で流用可能です。
ただし、流用にはマウント形状の確認が必要なため、自己責任での対応となります。
社外品のおすすめショートショック
車高短向けに開発された社外ショックも数多く存在します。中でもおすすめは次のとおりです。
- 【CRUX製 ショートショック DA64用】…減衰力調整付きで好みに合わせた乗り味が可能。
- 【RS★R Basic-iショック】…コンパクトで乗り心地重視。
- 【CUSCO ショートストロークショック】…車検対応かつバンプ対策もされている設計。
これらは完全ボルトオンで取り付け可能なため、初心者にも扱いやすい選択肢です。
底付き対策のテクニック
ショックの交換と並行して見直したいのがバンプラバーです。よくある対策としては以下があります。
- バンプラバーの短縮加工(3~5mm程度カット)
- 低反発タイプのバンプラバーへ交換
- ショック内部のオイルやガスの調整(減衰力調整モデルの場合)
また、ホーシング側の取り付け部延長による車高下げは、底付きしやすい状態を助長するため、アクスルの角度やリーフの反力にも注目して対策を施すことが大切です。
リアショック流用時の注意点
流用ショックを使う場合、以下の点に注意してください。
- ショックの取り付け穴径が一致するか確認
- アッパーとロアのブッシュ構造が合致するか
- ショック全長と有効ストロークの確認
上記が適合しない場合、取り付け後に異音が出たり、走行安定性に悪影響を与える可能性があります。
まとめ:DA64車高短のリアショックは「短さ」と「衝撃吸収性」が鍵
車高短カスタムにおけるリアショックの選定は、見た目以上に機能性を重視すべきポイントです。HA36Sアルト流用やCRUX製ショートショックなど、実績あるパーツを選ぶことで、底付きトラブルや不快な突き上げを回避できます。
ローダウンに伴う不具合を避けるには、ショックだけでなくバンプラバーやマウント形状まで含めた総合的な見直しが重要です。愛車の快適性と安全性を両立させるためにも、最適なショックを選びましょう。
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