中古車を選ぶとき、走行距離が大きな判断基準の一つになることは間違いありません。特に「10万kmで寿命」という話は多くの人が耳にしたことがあるでしょう。では、走行距離7万kmの車は本当に避けるべきなのでしょうか?今回は、その疑問に対して信頼できる情報と実例を交えて解説します。
「10万km=寿命」は過去の話?
かつての車は10万kmを超えるとエンジンや足回りに不調が出ることが多く、買い替えをすすめられていました。しかし、現在では車の性能が大きく向上し、適切なメンテナンスがされていれば20万km以上走行できる車も珍しくありません。
特に日本車は耐久性に優れており、7万kmは「折り返し地点」とも言えるレベル。整備履歴や消耗品の交換状況次第で、まだまだ現役として活躍できます。
走行距離よりも重視すべきポイントとは?
中古車購入時に走行距離よりも注目すべきなのが以下の項目です。
- 整備記録簿がしっかりあるか
- 消耗品(タイヤ、ブレーキパッド、バッテリーなど)の状態
- 事故歴・修復歴の有無
- エンジンオイルやATFなどの定期交換歴
例えば、5万kmの車でもオイル管理がずさんであればエンジンにダメージが蓄積されており、逆に8万kmでも丁寧に乗られていれば「アタリ車」と呼ばれることもあります。
7万km前後で購入された方の実体験
実際に7万kmの中古車を購入したユーザーの中には、10万kmを超えても不具合なく乗り続けている人が多くいます。
たとえば、2009年式のホンダ フィットを7万5000kmで購入したAさんは、その後メンテナンスを欠かさず2024年時点で18万kmを突破。「定期的にオイル交換と点検だけで、想像以上に長く乗れた」と話しています。
「親の助言」はありがたいが、現代の知識も大切
親世代からの「10万kmで寿命」といったアドバイスは、かつての常識に基づいたものです。現在の車とメンテナンス事情はそれとは大きく異なります。最新の情報をもとに、客観的な視点で判断することが重要です。
ただし「親の意見が間違っている」とは言えないため、納得してもらうためにも信頼できる中古車販売店や整備士の助言を受けるのも有効です。
信頼できる中古車を選ぶためのチェックリスト
購入時には以下の点をチェックしましょう。
- 信頼できる販売店・整備士から購入
- 保証の有無(走行距離保証など)
- 試乗して異音や挙動の確認
- 第三者機関による車両状態評価書の確認
これらを意識することで、走行距離にかかわらず「ハズレ車」を避ける確率が高くなります。
まとめ:走行距離7万kmでも安心して買える車は多い
「走行距離7万km=やめたほうがいい」は決して正しいとは限りません。現代の車はメンテナンス次第で長持ちするよう設計されており、整備記録や車の状態を確認すれば安心して購入できる場合も多いのです。
親世代の常識だけにとらわれず、最新の情報と車の実際の状態をよく見て、納得のいく1台を見つけてください。
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