名車のルーツをたどる:GT-Rやヤリスなど人気車種の進化の系譜を徹底解説

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多くの日本車には、長い歴史と複雑な系譜が存在します。GT-RやマークX、ヤリスといった人気車種は、そのルーツをたどると意外なモデルにたどり着くことも。本記事では、代表的な国産車について「もともと何だったのか?」という疑問に答える形で、それぞれのルーツや派生の歴史を詳しく紐解いていきます。

GT-Rはスカイラインの高性能モデルだった

日産GT-Rのルーツは、1969年に登場した「スカイラインGT-R(PGC10)」です。もともとはプリンス自動車が開発したスカイラインが母体であり、高性能仕様としてGT-Rが派生しました。

その後GT-Rは一度生産終了となるも、1989年に「R32型スカイラインGT-R」として復活し、モータースポーツでの活躍も相まって独自のブランド力を確立。2007年以降は「スカイライン」から完全に独立し、「NISSAN GT-R」として独自のモデルラインに昇格しています。

マークII・マークXの祖先はコロナの高級仕様

トヨタ・マークIIは1968年、トヨペット・コロナの上級モデルとして誕生しました。「コロナマークII」が初代であり、やがて「コロナ」の名が取れてマークIIが独立。

その後は上級セダンとして「チェイサー」「クレスタ」と共に三兄弟の一角を担い、2004年からは「マークX」へとモデルチェンジされ、FRセダンの伝統を引き継ぎました。

ヤリスはパブリカやスターレットの後継か?

トヨタ・ヤリスはもともと「ヴィッツ」の後継車種として登場しましたが、そのルーツはさらに古く、パブリカ→スターレット→ヴィッツ→ヤリスという系譜で捉えることもできます。

つまり、ヤリスは大衆向け小型車の進化形であり、「パブリカの精神を継承している」と言っても過言ではありません。

RX-7は「サバンナ」のスポーツ仕様だった

マツダの名車「RX-7」は、初代(SA22C型)が「サバンナRX-7」として登場。ベースはマツダ・サバンナというロータリーエンジン搭載車でした。

その後、2代目(FC型)、3代目(FD型)と進化を重ね、マツダのロータリー技術の象徴として世界的に評価されるモデルとなりました。

N-BOXのルーツはN360とライフにある?

ホンダN-BOXは「Nシリーズ」の一環として2011年に登場しました。名前の由来は、1967年に登場したホンダ・N360に由来します。

一方で、N-BOXの実用性や室内空間の広さは、ホンダ・ライフの系譜も感じさせるものがあり、「N360のDNA+ライフの利便性」を受け継いだモデルといえるでしょう。

CR-ZはバラードスポーツCR-Xの流れを汲む

CR-Zは2010年に登場したハイブリッドスポーツカーですが、そのコンセプトは1980年代の「バラードスポーツCR-X」から受け継いでいます。

軽量コンパクト+スポーティ+燃費志向という思想は共通しており、CR-Xファンには「現代のCR-X」とも言われました。

GR86とカローラクーペSLの関係性

GR86はトヨタとスバルが共同開発したFRスポーツカーで、AE86(カローラレビン/スプリンタートレノ)を意識した設計です。AE86自体がカローラシリーズのクーペ「SL」を源流とするため、GR86の系譜をたどるとカローラクーペにたどり着きます。

GR86の「86」は、このAE86に由来しています。

まとめ:名車のルーツを知ることで理解が深まる

クルマにはそれぞれ誕生の背景があり、進化の系譜をたどると意外なつながりが見えてきます。今回紹介した車種はいずれも、それぞれのルーツを正しく持ち、現在に受け継がれています。

知人の話の多くは正確であり、モデル間の系譜やブランドの進化を知るうえでも非常に興味深い内容です。

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