「お金がないけど免許は取りたい」。そんな思いからローンで費用をまかなう人は少なくありません。特に運転免許取得費用は約25〜35万円かかるため、学生や若年層にとっては負担が大きいものです。本記事では、30万円を借りた場合の毎月の返済額の目安と、借入時に注意すべきポイントを具体的に解説します。
30万円の借金、月々いくら返せばいい?
返済額は借入先の金利と返済期間によって異なります。たとえば、消費者金融や銀行カードローンの年利は平均15%前後です。以下は一般的な金利(年15%)で返済期間ごとの目安を試算したものです。
返済期間 | 月々の返済額 | 総返済額 |
---|---|---|
12か月 | 約27,100円 | 約325,200円 |
24か月 | 約14,500円 | 約348,000円 |
36か月 | 約10,400円 | 約374,400円 |
このように、返済期間を長くすると月々の負担は軽くなりますが、その分利息が増えて総返済額が高くなる点に注意が必要です。
金利による返済総額の違いに注意
たとえば、銀行の教育ローンなどでは金利が5%以下のケースもあります。年利5%・返済期間36か月で借りた場合、月々の返済額は約9,000円、総返済額は約324,000円程度と利息負担がかなり軽くなります。
金利によって支払総額に5万円以上の差が出ることもあるため、少しでも低金利のローンを選ぶことが賢明です。
免許ローンの選択肢と特徴
自動車学校が提携している「免許ローン」や「教育ローン」も活用できます。これらは銀行ローンに比べ審査が通りやすい場合もありますが、金利や手数料が高めになることもあるため、契約内容をしっかり確認しましょう。
学生なら、日本政策金融公庫の「教育一般貸付(国の教育ローン)」の対象になる場合もあり、こちらは年利1.95%(2025年7月現在)と低金利です。
無理なく返せるプランを立てることが大前提
借金をする場合、「月にいくら返せるのか」をまず明確にする必要があります。例えば、アルバイトで月収8万円の人が月2万円以上返済に充てるのは、家賃や生活費を考えるとかなり厳しいでしょう。
返済比率は月収の2〜3割以内におさめるのが目安です。月収10万円なら、月々1.5万〜2万円が限度といえます。
どうしても借金が必要なら避けたいNG行動
- 金利を確認せずに契約する
- 返済計画を立てずに借りる
- 他の借入があるのに追加で借りる
- 返済に困ってリボ払いなどに頼る
これらの行動は、将来的な多重債務につながるリスクを高めます。特にリボ払いは延々と元本が減らない構造なので注意が必要です。
まとめ|免許取得の借金は「計画的に」「慎重に」
運転免許は人生を便利にする重要な資格ですが、借金をしてまで取得する場合は慎重な計画が欠かせません。30万円を年利15%で借りれば、返済総額は35万円前後。金利が低ければ数万円の差も出ます。月々無理のない返済ができるよう、収支のバランスと返済期間をしっかり設計しましょう。
借金はあくまで「手段」であり、将来に負担を残さないためにも、自分に合った方法を冷静に見極めることが大切です。
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