VT250FEは80年代を代表するV型エンジン搭載の人気スポーツバイクです。カスタムベースとしても評価が高く、特に「ケツアゲ(リアリフト)」は見た目のスタイルを大きく変えられるカスタム手法のひとつです。しかし、適合するキットや注意点を理解していないと、安全性や乗り心地に悪影響を及ぼす可能性もあります。
ケツアゲとは?リアリフトアップの意味と効果
「ケツアゲ」とは、リアサスペンションの取り付け位置やリンク比を変更することで、車体後部(リア)を持ち上げるカスタムです。これにより、前傾姿勢が強調され、スポーティな見た目になります。また、コーナリング時の旋回性向上などの効果も期待できます。
ただし、ケツアゲは見た目だけでなく車体バランスに影響を与えるため、適切な知識とパーツ選びが重要です。
VT250FEに使えるケツアゲキットの選択肢
VT250FE専用の市販ケツアゲキットは少ないですが、流用できるキットやワンオフパーツ、あるいはカラー(スペーサー)を使用した調整などが現実的な手段となります。以下は主な方法です。
- CBR250RやVT250Zなどの同系シャーシ流用キット
- リアサス上部マウントにカラーをかませる方法
- ローダウンリンクの逆転使用(※おすすめしない)
上記はすべて自己責任の加工を含むため、強度や走行安定性への影響を考慮し、信頼できるショップに相談することを推奨します。
実際にVT250FEをケツアゲした例
一部のVT250FEオーナーは、社外のリアサスペンション(YSSやSHOWAなど)を使い、ショック長を伸ばすことでリアを持ち上げています。カラーを制作し、10~20mm程度のアップを行う例もあります。
たとえば、「SHOWAリアサスの330mm→340mmへの変更」で前傾姿勢が強調され、見た目がシャープになったという声もあります。ただし、チェーンラインやセンタースタンドの使用可否も考慮する必要があります。
注意点|ケツアゲによるデメリット
リアを上げすぎると以下のような問題が生じることがあります。
- サイドスタンドの角度が合わなくなり転倒リスクが増す
- チェーンテンションに過剰な負荷がかかる
- 乗車時のシート高が上がり、足つきが悪化する
- ブレーキホースや配線に無理なテンションがかかる
このため、加工内容によってはその他のパーツ(サイドスタンド延長やチェーンの張り直し)も見直す必要があります。
どこでパーツを手に入れる?おすすめの入手ルート
VT250FE用のカスタムパーツは絶版車ということもあり、現在は以下のような場所での入手が主流です。
- Yahoo!オークション
- メルカリ
- Webike
- 旧車カスタムを扱う専門店(例:Abeチューン、モトショップ五郎など)
「VT250FE ケツアゲ」や「VT250 カスタムパーツ」などのキーワードで検索するのが近道です。
まとめ|ケツアゲカスタムは自己責任で慎重に
VT250FEのケツアゲは、スタイリングを大きく変える魅力的なカスタムですが、安易に行うと走行性能や安全性を損なうリスクもあります。流用できるキットはあるものの、装着前には現車合わせや加工が必要な場合も多いため、信頼できる整備士やカスタムショップと相談のうえ進めましょう。
末永くVTライフを楽しむためにも、安全第一でのカスタムをおすすめします。
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