GX100に1JZGTEエンジンを載せ替えたあと、ECUがエンジン停止ごとにリセットされ、再起動のたびに学習状態がリセットされる事例が報告されています。その原因や対処方法を丁寧に解説します。
ECUリセットが起きる主な原因
🔧 常時電源の配線トラブル:ECUへの常電源は確保されていても、アース不良や配線の接触不良で電圧低下が起こると内部メモリがクリアされることがあります。
🔧 リセット信号ラインの誤配線:パワーFCや金プロなどに切り替える際、リセットピン(IGN OFF信号など)に異常があると毎回リセットされることがあります。
パワーFC⇆金プロ切替時の無火原因
パワーFCでは正常に火が飛ぶが、金プロにすると無火になるケースがあります。
これはメインハーネスとの相性・アースラインやイグニッション信号の取り回し不足が主な原因で、配線を移設・延長した結果インピーダンスが変化し、火花信号が伝わらなくなることがあります。
実例:配線加工不足で無火に
📌 ケース例:あるユーザーはメインハーネスにDIN-8信号を増設した際、リレーを1つ省略。それにより火花信号が不安定になり、毎回再学習スタートになってしまったとの報告があります。
チェックすべきポイント一覧
- バッ直+IG電源+アースの配線品質確認
- IGN OFFやRESETなどのリセットラインの接続が正規か
- 配線延長や接続コネクタに断線・抵抗増がないか
- パワーFC・金プロそれぞれの専用配線図と照合
対策:安定した無火化とリセット防止
✅ 金プロ導入時はパワーFCと同じ配線ルートを踏襲し、特にアースは短く太い配線で行うことが重要です。
✅ 電圧監視リレーの導入も有効で、IG OFF時でも電圧が瞬断しないように安定化制御を行うことをおすすめします。
専門施工が安心の選択肢
ECU載せ替えは配線加工が命。もし配線設計や接続方法に不安があれば、自動車チューニング専門店や実績のあるショップに相談し、プロの知見を得ることで解決も早くなります。
まとめ:リセットと無火の原因は配線・電源・リセットラインにあり
今回のようにECUが再学習状態でリセットしてしまうケース、そして金プロで無火になるケースは、いずれも配線品質・電源供給・リセットラインに起因しています。安定した電源と正確なリセットラインの取り回し、アース強化が解決への鍵です。
根本的な解決には配線図の精査・配線の引き直し、場合によっては専門業者への依頼も検討しましょう。
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