お腹の調子を整えるために整腸剤を常用している方の中には、「車を運転する予定があるけれど、眠くなったり集中力が落ちたりしないか心配」という不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。特に運転免許取得前後は、注意力が必要な場面が増えるため、安全性の高い整腸剤選びが重要です。
整腸剤に含まれる成分と「運転注意」の理由
一般的な整腸剤には、ビフィズス菌や乳酸菌などの生菌成分、そして腹痛や下痢の緩和のために鎮痙(ちんけい)薬成分が含まれているものがあります。この鎮痙薬の中には、抗コリン作用によって眠気や集中力の低下を引き起こすものもあり、パッケージに「運転注意」や「服用後は乗り物の運転を避ける」といった記載がある場合があります。
例えば、ロートエキスやブチルスコポラミンなどの成分が含まれていると、眠気やぼんやり感を誘発する可能性があるため注意が必要です。
運転前でも安心して使える整腸剤とは
安全に整腸作用だけを求めたい方には、生菌製剤を主成分とした整腸剤がおすすめです。これらは「薬」ではなく「菌」によって腸内環境を整える作用をもつため、眠気や判断力低下といった副作用の心配がほぼありません。
たとえば以下のような製品は運転中にも安心して使用できるケースが多いです。
- 新ビオフェルミンS錠:乳酸菌・ビフィズス菌のみで構成されており、副作用の記載も少なく、安全性が高い。
- ザ・ガードコーワ整腸錠PC:腸内環境を整える成分中心。ただし一部ラインナップには「ロートエキス」が含まれることがあるので注意。
- ミヤリサン錠:酪酸菌が主成分で、抗生物質にも耐性があり長期間使用しやすい。
※いずれも、個別の製品説明書をよく確認し、「運転注意」の記載がないことを確認してから服用しましょう。
整腸剤選びでチェックすべきポイント
整腸剤を購入する際は、以下の点に注意して成分表や注意書きを確認しましょう。
- 「眠くなる成分」が含まれていないか
- ロートエキスや鎮痙成分が含まれていないか
- 「運転する方は服用しないでください」などの警告がないか
また、薬剤師や登録販売者に相談すれば、その場で安全性の高い製品を案内してもらえる場合もあります。
ビオフェルミンと運転注意の関係
ビオフェルミンの中でも、「新ビオフェルミンS」など基本的な整腸剤は眠気を引き起こす成分は含まれていませんが、「ビオフェルミン止瀉薬」など一部製品にはロートエキスなどが含まれていることがあるため注意が必要です。
市販薬の中には、同じブランドでも商品ごとに成分構成が異なるため、製品名だけでなくパッケージ裏面の成分表示をよく見ることが大切です。
まとめ:運転時は「生菌成分のみ」の整腸剤を選ぼう
運転中に服用する整腸剤を選ぶ際は、眠気を引き起こす成分が含まれていないかを必ず確認しましょう。ビオフェルミンのような整腸剤でも、製品によって成分に差があるため、「新ビオフェルミンS」など生菌成分のみのものを選ぶのが安全です。
不安がある場合は、薬局で薬剤師に「運転予定があるのですが、眠気が出ない整腸剤をください」と伝えれば、適切な製品を案内してもらえます。
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