トヨタが誇るスポーツカー「GRスープラ」は、世界中のカーマニアから支持を受けているモデルです。その販売価格は国ごとに異なり、「日本が一番安いのでは?」という疑問も多く見かけます。この記事では、世界主要市場におけるGRスープラの価格差とその理由を詳しく解説します。
日本でのGRスープラの新車価格
2024年時点での日本国内の価格は以下の通りです(メーカー希望小売価格、税込)。
- RZ(3.0L直6ターボ)約7,500,000円
- SZ-R(2.0L直4ターボ高出力)約6,300,000円
- SZ(2.0L直4ターボ)約5,300,000円
この価格は、GRスープラの生産拠点やトヨタの国内販売政策の影響を受けており、他国と比べて比較的リーズナブルです。
アメリカでの販売価格(米ドル)
アメリカ市場での価格帯は以下の通りです。
- 3.0 Premium:約$56,000
- 2.0:約$46,000
為替レート(1ドル=約145円)で換算すると、3.0Lモデルは約812万円、2.0Lモデルは約667万円となり、日本価格より高くなる傾向があります。
ヨーロッパでの販売価格(ユーロ)
ドイツなどEU圏内でのGRスープラの価格は。
- 3.0Lモデル:約63,000〜65,000ユーロ
ユーロ換算(1ユーロ=約160円)ではおよそ1,040万円〜1,080万円に相当し、日本と比べて大きく割高です。
これは環境税や高額な付加価値税(VAT)、輸送コストなどが加味されているためです。
オーストラリアや東南アジアではどうか?
オーストラリアではGRスープラの価格はA$87,000(約830万円)前後となっており、やはり日本より高い傾向です。
東南アジアでは輸入車税が非常に高く、マレーシアやタイではGRスープラが1,200万円以上で販売されているケースもあります。
日本が安い理由と注意点
日本が他国より安い理由としては、トヨタが自国市場を重視していること、現地生産(オーストリア・マグナ・シュタイア)からの輸送費が抑えられていること、そして日本国内の諸税制度の優遇があります。
一方で、日本で購入して海外に持ち込む場合は関税・輸送費・排ガス規制などで費用がかさむため「逆輸入」のような節税は現実的ではありません。
為替相場が価格差を生むもう一つの要因
自動車価格は為替の影響を大きく受けます。円安時には海外価格が高く見え、円高時には逆に安く見えることもあります。
例えば、1ドル110円と145円では日本円に換算した価格差が大きく変わるため、単純な金額比較だけで「どこが高い・安い」とは判断しづらい一面もあります。
まとめ:GRスープラは日本が最安クラス、ただし背景も要確認
世界各国でGRスープラの価格は異なりますが、日本が最も安価に購入できる国の一つであることは間違いありません。
ただし、単なる価格差だけでなく、税制・装備・為替相場など複合的な要素を踏まえて検討することが重要です。購入を検討している方は、最新の為替や各国仕様の違いも比較してみるとよいでしょう。
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