ホンダ・CB400SF(スーパーフォア)は、長年にわたりライダーに愛され続ける中型ネイキッドバイクの代表格です。とくにNC31・NC39・NC42の3モデルは、それぞれキャブレター仕様とインジェクション仕様の違いから個性と相場に差があります。今回は、2024年〜2025年の中古市場を見据えた際、どのモデルが最もお得に買える可能性があるのかを分析します。
スーフォアNC31・NC39・NC42の違いをおさらい
まずは各モデルの概要を整理しておきましょう。
- NC31(1992〜1998):初代スーフォア。キャブ車で武骨なデザインと直線的な走りが魅力。
- NC39(1999〜2006):ハイパーVTEC搭載。キャブ車でありながら高回転域でバルブ切替が作動するユニークな特性。
- NC42(2007〜2022):インジェクション仕様。環境対応と燃費、始動性の安定性が特徴。
NC31・NC39はキャブレター車で、NC42はFI(フューエルインジェクション)車です。
現在の中古相場と価格傾向
中古市場では、全体的に旧車ブームの影響で年式が古いモデルほど価格が高騰する傾向にあります。
たとえば、NC31は希少性が増し、程度が良いものは80〜100万円超で出回ることもあります。NC39も台数が減ってきており、人気のハイパーVTEC搭載車ということもあって価格は上昇傾向。
一方で、NC42は比較的新しいため玉数が多く、50〜70万円前後で安定している印象です。
2025年10月購入を見据えた場合の狙い目は?
今後1年程度でどのモデルが値下がりしやすいかというと、相対的にNC42がもっとも価格が落ち着いており狙い目になりそうです。キャブ車であるNC31やNC39は、「手放す人が減る+再販禁止部品の影響」から値下がりは期待しづらいでしょう。
特にNC39はハイパーVTECや見た目のスタイルから人気が高く、価格維持傾向が強めです。
キャブ車とFI車のメンテナンス・実用性の違い
キャブ車(NC31・NC39)は、メンテナンスの知識がある中〜上級者向けです。調子を維持するには定期的なキャブ調整・ガソリンの管理が必要です。
インジェクション車(NC42)は、始動性や燃費、季節による調子の変動が少なく、日常の足にも使いやすい特徴があります。通勤や週末ライダーにも向いており、初心者にもおすすめ。
実例:筆者がNC42を購入した理由
筆者は2023年にNC42を購入しました。NC31・NC39も検討しましたが、保管環境やメンテナンスの手間、部品調達のしやすさを考慮し、実用性重視でNC42を選択。結果的に燃費の良さ(リッター27km以上)と扱いやすさに満足しています。
街乗り〜ツーリングまで快適にこなせるため、初めてのスーフォアには特にNC42がおすすめです。
まとめ:キャブ車は希少価値、インジェクション車は実用性とコスパで選ぼう
スーフォアの選び方は「趣味性」か「実用性」かによって変わります。旧車ブームと生産終了の影響でキャブ車(NC31・NC39)は値上がりの傾向にあり、今後も価格が下がる可能性は低めです。
一方、NC42は中古車市場に多く流通しており、相場も安定しつつあるため、予算を抑えつつコンディションの良い1台を手に入れたいなら最適といえます。
購入タイミングが2025年秋ということであれば、NC42を中心に良質な在庫を探すのが得策かもしれません。
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