車検を受けた際に、整備士が車内のダッシュボードを開けているのを見て、不安に感じたことはありませんか?特に貴重品やプライベートな書類が入っている場合、何を見ているのか、見る必要が本当にあるのか気になるところです。この記事では、車検時にダッシュボード内を点検する目的や、その際に注意したいプライバシーの観点について詳しく解説します。
ダッシュボードを開けるのは何のため?
まず前提として、車検整備では車の安全性や保安基準を確認するため、一定の範囲で車内を点検する必要があります。ダッシュボードを開ける理由は主に以下の3つです。
- 車検証の有無や記載内容の確認
- 発炎筒(非常信号用具)が設置されているかの確認
- 保安部品や操作系統に異常がないかの確認
特に発炎筒は、ほとんどの車で助手席グローブボックス内に収納されているため、ダッシュボードを開けて確認するのは標準的な作業です。
ダッシュボード内に私物を入れている場合の注意点
ダッシュボードは私物を保管しがちな場所でもありますが、整備士は業務上必要な確認の範囲でしか開けることはできません。たとえば、車検証を確認したらすぐに閉じるのが通常の対応です。
ただし、内部に書類が乱雑に入っていたり、発炎筒が見つからない場合には、少し時間をかけて整理や確認をすることもあります。このため、長時間見ていたように見える可能性もあるでしょう。
給料明細や個人情報が入っていた場合のリスク
給料明細など個人情報を含む書類がダッシュボードに入っていた場合、明確に覗き込まれていたと感じたら、不快に思うのは自然です。とはいえ、整備士が意図的に個人情報を閲覧することはあってはならず、明らかな覗き見はコンプライアンス違反となります。
万が一、行動に不審な点があると感じた場合は、店舗責任者やサービスマネージャーに相談することをおすすめします。防犯カメラ映像の確認や、担当者の行動記録を確認することで、適切に対応してくれるはずです。
事前にできる自己防衛策
車検に出す前に、以下のような点に気を付けておくことで、プライバシーを守ることができます。
- ダッシュボード内に貴重品や個人情報を保管しない
- 車検証や発炎筒など、確認対象の物を見やすい位置に整理しておく
- 私物は必要に応じて取り出しておく
また、どうしても不安がある場合は、受付時に「車内の私物には触れないようにお願いします」と伝えておくのも一つの方法です。
まとめ|車検時のダッシュボード確認は基本的に必要な作業
整備士が車検時にダッシュボードを確認するのは、車検証や発炎筒などの法定確認事項のためであり、不正な目的で中身を覗いているわけではありません。ただし、個人情報保護の観点から、不必要な私物は事前に取り出しておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
万一、不審な行動を見かけた場合には、店舗へ遠慮なく確認をとりましょう。信頼できる整備工場との関係づくりも、安心して車を預けるために重要です。
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