新車購入を検討する際、見積もりに含まれるさまざまなオプションに戸惑う方も多いのではないでしょうか。特にトヨタの人気車種「シエンタ」の購入では、ガラスコーティングや残価設定クレジット(残クレ)を勧められるケースも少なくありません。本記事では、オプションを一切付けずに本体価格と法定費用だけで購入することができるのか、そのリアルな実情と対処法について解説します。
ディーラーがオプションや残クレを勧める理由
トヨタを含む新車ディーラーは、車両本体の販売利益に加え、オプション品や残クレなどの金融商品で利益を上乗せしています。特にガラスコーティングやETC、ナビなどは収益率が高く、営業成績にも影響するため、標準的に提案されるのです。
また、残価設定クレジットは月々の支払いを抑えられるため、資金に余裕がない若年層を中心に人気があります。結果として「半数以上が残クレを選んでいる」と案内されることが多いのも事実です。
オプションを付けない購入はできる?
結論から言えば、オプションなしで購入することは可能です。法的には、車両本体価格と諸費用(自賠責保険・重量税・登録手数料等)を支払えば納車は成立します。ただし、営業側としてはオプション込みの利益構成で考えているため、交渉にはやや工夫が必要です。
実際に「ディーラーオプションはゼロで、純正品も自分で後付けする予定」と伝えて購入したユーザーも存在します。その際は、値引きが渋くなる可能性がある点にも注意しましょう。
オプションを断ると売ってもらえないのか?
「オプションを付けないと売ってもらえない」という噂がありますが、これは半分誤解です。ディーラーが「売りたくない」と言うことは稀ですが、「納期が遅れる可能性」や「他の購入希望者を優先する」などと案内されるケースはあります。
このような場合には、「最低限のオプションだけを受け入れる」か「別の販売店(他県のトヨペットやネッツ)に相談する」など、選択肢を広げることも効果的です。
現金一括払いは歓迎される?
ディーラー側は、金融商品(残クレ・ローン)により金利収入を得ているため、現金一括払いよりもローン契約を好む傾向があります。ただし、現金購入が拒否されることはなく、むしろ支払いがスムーズなため事務手続きの簡略化にもつながります。
一方で、ローンを利用する購入者に比べて、値引き交渉で不利になることがある点には注意が必要です。営業担当者との交渉力が問われる場面でもあります。
オプションなし購入を成功させるためのポイント
- 事前にオプション不要の意向を明確に伝える
- 複数店舗で見積もりを取り、競合させる
- 購入意思と納期の柔軟さを示す
- 必要な装備は社外品で対応することを提案
これらを実践することで、営業担当者も納得したうえでオプションなし購入を進めやすくなります。
まとめ:購入スタイルは自由、だが交渉が鍵
トヨタの新車購入において、ガラスコーティングや残クレの提案は一般的ですが、それらを断ってオプションなし・現金購入を選ぶことは可能です。営業との関係性や店舗ごとの方針に左右される面もありますが、交渉の余地は大いにあります。
本体価格+諸費用のみでシンプルに購入したい方は、複数の販売店に見積もりを依頼し、自分に合った営業担当者を見つけることが成功の近道です。納得のいくマイカーライフを始めるために、情報と交渉力を味方にしましょう。
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