ランクルプラドとパジェロを雪道で比較|直進安定性の違いは何が影響している?

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雪道やオフロードでの走行性能はSUV選びにおいて重要なポイントです。特にランクルプラドとパジェロはともに本格派SUVとして知られていますが、実際に雪道で乗り比べると、その挙動には違いが現れることがあります。本記事では「なぜパジェロの方が直進安定性に優れて感じたのか?」を軸に、両車の走行性能の差を構造や制御技術の面からわかりやすく解説します。

直進安定性とは?

直進安定性とは、路面が不安定な状況でも車がまっすぐ走ろうとする性能を指します。特に深い轍や圧雪路、アイスバーンでは、車が横滑りしやすくなります。

この性能にはサスペンション設計、車両重量配分、タイヤの種類、駆動力制御(4WD制御)などが複雑に関係しています。

パジェロの直進安定性が高く感じられた理由

パジェロ(4代目)は、スーパーセレクト4WD-IIという4WDシステムを採用しており、雪道でのトルク配分が非常にスムーズです。このシステムは前後駆動の配分を自動で変化させることで、走行安定性を向上させます。

さらに、パジェロの重心設計は縦方向に安定しており、リヤに独立懸架サスペンションを採用していることが、路面追従性や衝撃吸収性を高めています。

ランクルプラドとの構造的な違い

一方、2019年式のランドクルーザープラドは「フルタイム4WD」ですが、トルセンLSDを備えたセンターデフにより直進性は高められているものの、雪道の轍や凹凸が激しい場面では、重量級ボディの影響で振られやすい側面もあります。

また、プラドはボディオンフレーム構造であるため、車体がしっかりしている反面、しなやかな衝撃吸収性に劣ることも安定感の体感に影響していると考えられます。

サスペンションとホイールベースの影響

パジェロは前後ダブルウィッシュボーン+マルチリンク(独立懸架)で、雪道などの凹凸に対する足の追従性が高く、揺れの収束も早いです。

プラドはフロントがダブルウィッシュボーンでリヤがリジッドアクスルのため、オフロード走破性には優れる一方で、横方向の衝撃にはやや弱く感じられることがあります。

スタッドレスタイヤの影響も無視できない

どんなに優れた車でも、タイヤが適していなければ本来の性能は発揮できません。パジェロとプラドで異なる銘柄や年式、摩耗度のスタッドレスタイヤを履いていた場合、それが安定性の差に直結することもあります。

実際、グリップ性能に優れるブリヂストンBLIZZAKやミシュランX-ICEと、エントリーモデルのタイヤでは明確な違いがあります。

まとめ:パジェロの安定感の理由と車選びのヒント

今回のケースでパジェロの直進安定性が高く感じられたのは、4WD制御の違いやサスペンション形式、重量バランス、タイヤの性能などが複合的に影響している可能性があります。

ランクルプラドは悪路走破性や耐久性において高い評価を受けている一方、雪道での「安心感」ではパジェロの方が優れて感じる人がいるのも納得の理由があります。

用途や走行環境によって最適な車は異なります。気になる方はぜひ両車を同条件で試乗して比較することをおすすめします。

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