ホンダの人気SUV「ヴェゼル」は、デザイン性と実用性を兼ね備えた魅力的な車種です。しかし、年収300万円台の方にとって、400万円近い新車購入は現実的なのでしょうか?この記事では、ヴェゼル購入を検討中の方に向けて、年収・支出・ローン返済の視点から無理のない購入判断を解説します。
年収300万円台で400万円の車を買うのは現実的か
一般的に、車の購入金額の目安は「年収の半分まで」とされています。つまり、年収300万円台であれば、150万円〜200万円台までが理想的な範囲とされます。400万円の車は明らかにオーバースペックに感じるかもしれません。
ただし、実家暮らしで住居費や生活費の負担が少ない場合、他の支出を抑えることでローン返済は可能になるケースもあります。重要なのは「ローン返済額が手取り月収の3割を超えない」ことです。
残価設定クレジットとは?メリット・デメリットを整理
残価設定クレジット(残クレ)は、3〜5年後の下取り価格(残価)を差し引いた額だけを分割で支払うローンのことです。月々の支払いが抑えられる一方で、残価を支払う必要がある or 乗り換え or 車を返却のいずれかを選ぶ必要があります。
メリット:
・月々の負担が少ない
・新車に手が届きやすくなる
デメリット:
・走行距離や車の状態に制限がある
・総額は通常のローンより高くなることも
・途中解約しづらい
具体的な支払シミュレーションと注意点
例として、頭金70万円・残クレ5年・年利2.9%・残価150万円・借入額280万円で計算すると、月々の支払額は約4万5,000円前後になります。年収300万円の手取りが約240万円と仮定すると、月20万円のうち約23%が車のローンに消えます。
これに加えて、保険料・ガソリン代・税金・車検などの維持費もかかるため、実質的な車にかかる支出は月6〜7万円前後になることも。
実家暮らしのメリットと落とし穴
実家暮らしであれば家賃や食費が浮くため、その分を車の購入費に回せます。しかし、貯金ができない・生活コストの変化に弱くなるなどのデメリットも存在します。
特に残クレ終了後に車を買い替えられない場合、残価を一括で支払う必要があります。ボーナス払いをあてにせず、現実的なシナリオで計画を立てることが重要です。
支払いに無理がないかチェックする方法
- 月の手取りの3割以内に収まっているか?
- 車検・保険・税金などの維持費を含めた年間支出はいくらか?
- ボーナスなしでも返済可能か?
- 5年後に残価150万円を支払う or 新たな車両購入が可能か?
これらを試算した上で、余裕のある返済計画を立てるのが安心です。
まとめ:ヴェゼル購入は計画次第で現実的に
年収300万円台でヴェゼルを購入するのは決して不可能ではありませんが、「無謀にならないための計画性」が必要です。残価設定クレジットの仕組みを正しく理解し、将来的な支払いまで見据えて無理のない支出管理を心がけましょう。
見た目や機能に惹かれる気持ちも大切ですが、車は長期的な生活に関わる大きな買い物。冷静に損益とライフプランを照らし合わせながら、最適な判断をしていきましょう。
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