普通自動車免許の取得を目指す方が避けて通れないのが「応急救護処置講習」。この授業は座学だけでなく、実技を伴うこともあり、どのような内容なのか不安に感じる方も多いのではないでしょうか。今回は、教習所で行われる応急救護の授業内容と、実際に生徒がどのような実践を求められるかについて詳しく解説します。
応急救護処置講習とは?
応急救護処置講習とは、交通事故などの緊急時に負傷者への応急処置を行えるよう、必要な知識と基本技術を学ぶための教習項目です。自動車学校での技能・学科教習の一環として組み込まれており、普通車や準中型免許などで必須です。
法律上も道路交通法第97条の規定に基づき、教習生はこの講習の受講が義務づけられています。免許取得のためには避けて通れない、重要な授業です。
授業の基本構成|座学+実技がセット
応急救護講習は、約3時間のカリキュラムで構成され、次の3つのパートに分かれています。
- ①座学(救命の基礎知識や対応手順の理解)
- ②DVD視聴や講師による説明
- ③実技演習(人形を使った心肺蘇生法やAED使用)
特に後半の実技では、生徒が1人ずつ人形に対して胸骨圧迫(心臓マッサージ)や人工呼吸を実施する場面もあります。緊張するかもしれませんが、あくまで訓練用のダミー人形を使った模擬演習です。
実技は必須?恥ずかしい?服装は?
ほとんどの教習所では、生徒が1人ずつ交代で実技を行います。これは免許取得の条件であり、やらなかった場合には「修了扱い」とならず、後日再受講が必要になることもあります。
服装については動きやすい格好が理想です。特に胸骨圧迫は膝をつく動作があるため、スカートやタイトな服装は避けた方が無難です。恥ずかしさはあるかもしれませんが、教習生全員が同じ立場ですので心配しすぎる必要はありません。
よくある実技の流れと指導内容
実技では以下のような流れで進行します。
- ①周囲の安全確認
- ②反応・呼吸の確認
- ③119番通報・AEDの依頼
- ④胸骨圧迫30回
- ⑤人工呼吸2回
- ⑥AEDの使用手順(模擬機器)
インストラクターが見本を示しながら一緒に行うケースがほとんどで、初めてでも心配は無用です。また、人工呼吸を省略する対応も近年では導入されており、無理に口をつけるような指導はされません。
実際に受けた人の声と体験談
実際に応急救護講習を受けた人の口コミでは、「最初は緊張したがやってよかった」「AEDの使い方がわかって安心した」といった前向きな感想が多数です。
「人前でやるのが恥ずかしい」と感じる方もいますが、インストラクターや周囲も温かくサポートしてくれるため、むしろ仲間意識が生まれて楽しかったという声も見られます。
まとめ:応急救護の実技は誰でも安心して参加できる
教習所の応急救護処置授業では、生徒自身が実技に参加することが一般的です。とはいえ、難しい内容ではなく、インストラクターのサポートのもとで学べる安全な環境が整っています。
緊急時に人の命を守るための貴重なスキルを学ぶ機会と捉え、自信を持って参加してみましょう。動きやすい服装と素直な気持ちさえあれば、きっと貴重な経験になります。
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