自動車のカスタマイズの中でも人気の高いフォグランプの追加。しかし「点灯しない灯火装置は整備不良になるのか?」「車検は通るのか?」という疑問を持つ方も少なくありません。本記事では、追加灯火にまつわる法的なルールと注意点をわかりやすく解説します。
灯火装置の定義と道路運送車両法の基本
自動車に取り付けられる灯火装置には、ヘッドライト、テールランプ、ウインカー、フォグランプなどがあります。これらは「保安基準」で使用条件や基準が定められており、道路運送車両法第40条などにより「装置が正常に作動すること」が求められます。
つまり、「もともと装備されている灯火装置」だけでなく、「あとから追加した灯火類」にも基準が適用され、点灯しない場合は整備不良となる可能性があるというのが基本的な考え方です。
点灯しないフォグランプは整備不良?違反になる?
追加したフォグランプが「点灯しない状態」のまま使用されていれば、道路運送車両法上の「整備不良」と判断されることがあります。法的には点灯できる状態にあることが前提で、スイッチで任意にオンオフできるのは問題ありませんが、「点灯自体ができない状態」はNGです。
誤解されがちですが、「使わないから点かなくてもいい」は通用しません。点灯しない状態で警察に止められた場合、整備不良として反則金や減点の対象になる恐れがあります。
追加したフォグランプが点灯しないと車検に通らない?
結論から言うと、点灯しないフォグランプが装着された状態では車検に通らない可能性が高いです。車検では「装着されている装置が正常に作動すること」が求められ、スイッチを入れても点灯しない、配線が断線している、バルブが切れているなどの不備は「整備不良」として指摘されます。
対策としては以下のいずれかが必要です:
- 点灯できるように修理・調整する
- 完全に取り外しておく
「使わないから」と無効化するのではなく、明確に機能させるか、装備しないのがベストです。
実例で解説:よくある誤解とトラブル事例
あるユーザーは、フォグランプを社外品で追加したものの、点灯しないまま乗り続けていたところ、車検時に指摘され通らず、整備工場で再整備が必要となりました。
このように、「ついてるだけだからOK」は誤りです。
また別の例では、電源を取り忘れていて点灯しなかったフォグランプを指摘され、検査当日に取り外して再検査となったケースもあります。
追加灯火を安全に使うためのポイント
- 確実に点灯する状態で設置する
- 不要なら完全に取り外す
- スイッチON/OFFは合法だが、物理的に点かないのはNG
電装品の取り扱いに不安がある場合は、専門店に依頼するのが安全です。
まとめ:点灯しない追加フォグランプは「違反」や「車検不適合」の可能性あり
追加したフォグランプが点灯しないままでは、整備不良と判断され違反になる可能性があります。また、車検にも通らないケースが多いため、追加灯火は必ず点灯可能な状態に整備するか、使用しない場合は取り外すことが重要です。
安全・合法にカスタムを楽しむためには、保安基準を正しく理解し、点検・整備を怠らないようにしましょう。
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