人気の原付二種スクーターであるホンダPCXとヤマハNMAXは、街乗りにも通勤にも最適なモデルとして多くのライダーに支持されています。しかし、その人気ゆえに盗難リスクが気になる方も多いでしょう。本記事では、PCXとNMAXの盗難率の違いや背景、そして実際に行える盗難防止策について詳しく解説します。
PCXが盗まれやすいとされる理由
ホンダのPCXは原付二種スクーターの中でも特に人気が高く、中古市場でも需要が非常に大きい車種です。盗難グループにとっては「転売しやすい」「部品取りとしても使える」などの理由から、ターゲットになりやすい傾向があります。
また、PCXは車両重量が軽く、U字ロックやチェーンロックがなければ持ち上げて盗まれる事例も報告されています。鍵のセキュリティ対策も、2017年以前のモデルではやや脆弱でした。
NMAXの盗難率はPCXよりも低い?
ヤマハのNMAXは、PCXと同じく高性能なスクーターとして人気ですが、PCXと比較すると盗難被害の報告件数はやや少ないとされています。その理由としては以下のような要因が挙げられます。
- 販売台数がPCXより少ないため、流通性が劣る
- 一部のモデルにスマートキーなど高度な盗難防止装備が搭載されている
- PCXと比べて知名度がやや低いため、狙われにくい
とはいえ、NMAXも人気車種であることに変わりはなく、安心しきるのは危険です。
盗難されやすい環境とシチュエーション
バイクの盗難は「場所」と「防犯対策の有無」が大きく影響します。以下のような状況では車種に関わらず盗難リスクが高まります。
- マンションの屋外駐輪場にロックなしで放置
- 人通りが少なく夜間に無人になる路地
- 一戸建ての敷地内でも門扉がない駐輪スペース
車種だけでなく、盗まれにくい環境作りが何より重要です。
効果的な盗難防止対策とは?
盗難を防ぐためには、複数の防犯対策を組み合わせることがカギとなります。以下の方法を実践することで、リスクを大幅に下げられます。
- U字ロック+チェーンロックの併用
- 地球ロック(地面に固定された物にロックする)
- バイクカバーで車種を隠す
- 盗難警報装置やGPS追跡機器の装備
- 人目のある場所に駐車する習慣
特に、目に見える防犯対策を施しておくことで、窃盗犯に「面倒な相手だ」と思わせる心理的抑止力が働きます。
盗難保険や車両保険も視野に入れて
万が一に備えて、盗難補償付きのバイク保険への加入も検討しましょう。車両保険は新車価格を基準に保険金が支払われるため、特に高年式車やローン中の車両には効果的です。
また、一部の盗難保険はGPS装着を条件に割引がある場合もあります。価格と内容を比較して、自分に合ったものを選ぶのがポイントです。
まとめ:PCXもNMAXも狙われる、だから防犯意識が重要
PCXはその人気ゆえに盗難件数が多く、NMAXは比較的少ないとはいえ、完全に安心できるわけではありません。車種にかかわらず、防犯対策の質と実行力が盗難防止には不可欠です。
ロックの強化や駐車環境の見直し、保険への加入など、できることから始めて大切なバイクを守りましょう。
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