普通車の卒業検定前に確認しておきたい制限速度と走行の判断ポイント|不明な道路でどう対応すべきか?

運転免許

卒業検定を目前に控え、コース内の道路状況を確認しておきたいというのはごく自然な心構えです。特に制限速度が標示されていない道路を通る場合、「一体何キロで走ればいいのか?」という不安を感じる方も多いでしょう。この記事では、検定直前に確認しておくべき制限速度の判断基準や、走行中の適切な速度調整のポイントについて解説します。

制限速度が書いていない道路ではどうするべきか

道路標識がない場合、制限速度は道路交通法に基づく「法定速度」が適用されます。具体的には以下の通りです。

  • 一般道路(片側1車線):法定速度は60km/h
  • 住宅街や学校周辺などの生活道路:30km/hや20km/hの区域規制が多い(標識で確認)
  • 狭い道や見通しの悪いカーブなど:実際の交通状況に応じて安全な速度で走行

制限速度が不明な道路では、速度標識がないかどうかを確認した上で、交通環境や周囲の歩行者の有無を基準に、安全な速度で走ることが求められます。

検定前に指導員へ制限速度を確認するのはOK?

卒業検定前に、担当指導員に「この道路の制限速度は何km/hですか?」と尋ねるのはまったく問題ありません。むしろ、安全運転に対する意識の高さを示す質問として好印象を与えることすらあります。

ただし、検定開始後は自分の判断で運転する必要があるため、事前に不明点はクリアにしておくことが大切です。遠慮せずに、「この道路は標識がないように見えるのですが、法定速度で良いでしょうか?」と確認しておきましょう。

① 歩道が広く比較的見通しのよい片側1車線道路の適切な走行速度

このような道路は、標識がなければ法定速度60km/hが上限ですが、教習所の検定では40〜50km/h程度で走行するのが一般的です。安全確認をしながらスムーズに走行していれば減点の対象にはなりません。

ただし、周囲に車や歩行者がいれば減速、信号や交差点の手前では20〜30km/hに落とすなど、状況に応じた速度調整がポイントになります。

② 坂道+カーブ+団地エリアで小学校が近い道路の走行速度

このようなエリアは生活道路に準ずる環境であると考え、制限速度がなくても30km/h以下での走行が基本です。特に、通学時間帯を想定した走行では、子供の飛び出しにも注意が必要です。

また、坂道ではエンジンブレーキを活用しながら制御し、カーブでは視界の確保を意識して速度を落とし、15〜20km/h程度まで落とすことも状況によっては適切です。

速度だけでなく「周囲の見え方」が評価対象になる

検定では速度の数字だけでなく、「その場所に合った走行ができているか」が評価されます。たとえば、30km/h制限の道路を40km/hで走っていれば当然減点ですが、標識がなくても状況に応じて慎重に走行していれば評価はプラスになります。

逆に、明らかに空いている幹線道路で30km/hで走り続けると「交通の流れを妨げている」と判断されることもあるため、環境に合わせた判断力を見せることが合格への近道です。

まとめ:検定前の確認は遠慮せず、安全判断が合格のカギ

卒業検定での走行速度は、制限標識がない場合は「法定速度」が基本となりますが、それ以上に「周囲に適した速度かどうか」が重視されます。不明な点は事前に指導員へ確認し、現地では標識・交通環境・安全確保を軸に判断して運転することが、安心して検定に臨む最大のポイントです。

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