大型バイク、特にツアラータイプは快適性や積載性を追求した設計ですが、それが進みすぎると「もう車でいいのでは?」と感じる人もいます。この記事では、そのような疑問に対してツアラーならではの魅力や、軽自動車との違いを掘り下げ、バイクにしかない価値について考察します。
ツアラーが提供する快適性とは何か
ツアラータイプのバイクは、高速道路での巡航性、風防の効き、クッション性の高いシート、大容量のパニアケースなどが特徴です。長距離移動を快適にこなすための装備が充実しており、身体への負担を最小限に抑える設計がされています。
たとえば、ホンダのゴールドウイングは電動リバース機能やオーディオシステム、電動スクリーンまで備え、まさに“走るリビング”とも呼ばれるほどです。
軽自動車との快適性・積載性の現実的な比較
もちろん、雨風を完全に防ぎ、空調や荷室まで備える軽自動車の方が快適性や積載性では有利です。価格差を考慮すると、150万円で新車の軽自動車を買えることも事実です。
しかし、車体の大きさゆえに渋滞の回避や駐車の自由度といった“運動性能の自由さ”はバイクに軍配が上がります。
バイクに求める価値は快適性だけではない
バイクに乗る人がすべて快適性だけを求めているわけではありません。風を感じる爽快感、車体を傾けてコーナーを抜ける操作感、エンジンの鼓動感など、感覚的な要素に魅力を感じる人が多いです。
「不便さの中にある楽しさ」こそ、バイクが持つ本質的な魅力です。ツアラーであっても、その基本は“ライディングを楽しむ”ことにあります。
快適すぎるがゆえのバイク離れ?その考え方の整理
確かに、高級ツアラーは利便性が高く、結果的に“バイクらしさ”を感じにくくなることもあります。しかし、快適さとバイクらしさは必ずしも相反するものではありません。
むしろ、「ある程度の快適性があるからこそ長く乗っていられる」という人も多く、年齢や体力を考慮して選ばれることもあります。
ツアラーを選ぶべきか迷った時の判断基準
「快適すぎるのはバイクらしくない」と感じるなら、ツアラーではなくアドベンチャーやネイキッドタイプを選ぶのも手です。必要な装備だけを付けて自分好みに仕上げるスタイルも人気です。
また、レンタルバイクや試乗サービスを活用して、実際に乗ってみることもおすすめです。自分の感覚と理想が合うかを確かめる良い方法です。
まとめ:バイク選びに正解はない、自分の価値観がすべて
ツアラーと軽自動車を比較して「快適性では車の勝ち」と感じるのは自然なことですが、バイクはそれ以上に「どう乗りたいか」「どんな体験がしたいか」が重要です。
快適性を求めてツアラーを選ぶのも良し、不便を楽しみとしてネイキッドやスポーツタイプに乗るのも良し。選ぶべきは、スペックではなく、自分が本当にワクワクする乗り物なのです。
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