クーラント液の色の違いと選び方|車種ごとに適した冷却水のポイント解説

車検、メンテナンス

クーラント液(冷却水)は、エンジンの過熱を防ぎ、冬場の凍結対策としても重要な役割を果たします。ピンクや緑などの色違いがあることで混乱することもありますが、実はこの色には重要な意味があります。本記事では、クーラントの色の違いや車に合った選び方について詳しく解説します。

クーラント液の基本的な役割とは?

クーラント液はラジエーターを循環してエンジンの熱を冷やし、適正温度を保つための重要な液体です。また、腐食防止や凍結防止の添加剤も含まれており、エンジンの寿命や効率にも関わります。

車によっては専用のクーラント液を指定されている場合があり、誤った種類を使用すると故障やトラブルの原因になります。

ピンクや緑などクーラントの色は何を意味する?

クーラント液の色は主に「メーカーが識別用に付けた目印」であり、成分や性能を直接示すものではありません。ただし、同じ車種で同じ色の液体を補充することで混合による劣化を避けることができます。

ピンク系:トヨタ車に多く使用。LLC(ロングライフクーラント)やSLLC(スーパーLLC)と呼ばれるタイプが中心。
緑系:日産・ホンダ・マツダなど国産車で広く使われる。一般的なLLCタイプ。
青系:スバルや欧州車の一部で使用されることが多い。

車に合ったクーラント液の選び方

色だけで判断せず、車検証の記載や整備手帳を確認して、メーカー指定の冷却水を使うことが基本です。カー用品店やディーラーでは、車種別に適合するクーラントを案内してくれる場合が多いです。

また、LLCとSLLCでは交換時期や成分が異なるため、種類の混在は避けるべきです。古い車に最新のクーラントを入れる際は、事前にフラッシング(洗浄)を行うと安心です。

間違ったクーラントを入れたときのリスク

異なる種類や色のクーラントを混ぜてしまうと、化学反応で成分が劣化したり、沈殿物が発生してラジエーター内部を詰まらせることがあります。最悪の場合、オーバーヒートやエンジントラブルに繋がることも。

間違えた場合は早めに冷却系の洗浄と再充填が必要です。安全を第一に考えて、専門業者に相談するのがベストです。

自分で補充・交換する際の注意点

クーラント液はエンジンが冷えているときに補充し、エア抜きを忘れずに行いましょう。エアが残ると冷却性能が落ち、温度上昇の原因となります。

市販の「希釈タイプ(原液)」と「そのまま使えるタイプ(希釈済)」がありますが、原液の場合は水道水ではなく、できるだけ精製水で希釈するのが理想的です。

まとめ:正しいクーラント選びが車を長持ちさせる

クーラント液は単なる色付きの液体ではなく、エンジンを守る重要な存在です。色だけで判断せず、車種ごとの指定や整備記録を確認しながら、適切な種類を選びましょう。

ピンク以外でも問題ない場合もありますが、混ぜるのは避け、原則「同じ種類・同じ色」を守るのが安心です。わからないときは整備士や販売店に確認するのがベストです。

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