初心運転者期間中の違反と点数制度を徹底解説｜信号無視で2点加算された場合の対処法と注意点

運転免許を取得したばかりの初心運転者にとって、違反による点数加算は大きな不安要素です。今回は「初心運転者期間中に信号無視で2点が加算された」ケースをもとに、初心者講習の対象となる条件や違反点数の扱い、そして今後の注意点について詳しく解説します。

初心運転者期間とは？

「初心運転者期間」とは、普通免許などの運転免許を新たに取得した日から1年間のことを指します。この期間中に一定の違反をすると、特別な措置（初心者講習など）が適用されます。

例として、2024年8月23日に免許を取得した場合、初心運転者期間は2025年8月22日までです。この期間内の違反点数の累積に応じて、行政処分のリスクが変わってきます。

初心者講習の対象になるのは、初心運転者期間中に「違反点数が3点以上」となった場合です。また、「1回の違反で3点以上」の場合も対象です。つまり、累積または単発で3点を超えると講習の案内が来る可能性があります。

今回のように「信号無視で2点」のみで他に違反がない場合は、現時点では初心者講習の対象ではありません。

違反点数の有効期間は「違反した日から1年間」です。つまり、2025年7月25日に信号無視で2点加算された場合、この2点は2026年7月24日まで残ります。その間に1点以上の違反が加わると、合計点数に応じた処分の対象になる可能性があります。

例えば、2025年8月10日に1点の違反をすれば、合計で3点となり、初心者講習の対象となる可能性が生じます。

初心運転者期間が終了したからといって、それまでに加算された違反点数が「自動的に消える」わけではありません。点数の扱いは「違反日を起点とした1年間」で判断され続けます。

したがって、2025年8月23日をもって初心運転者期間が終了しても、2025年7月25日に受けた2点の有効期限は変わらず2026年7月24日までです。

初心者講習を受けずに、さらに違反を重ねたり無視した場合、最悪「再試験」や「免許取消し」になることもあります。ただし、それは3点以上の違反点があり、かつ講習を受けなかったなどの条件が重なった場合です。

今回のように1回のみ2点の違反で、以降違反をしなければその後のペナルティは基本的にありません。

初心者運転者にとっての違反は重く受け止めるべきものですが、制度を理解し、点数の仕組みや有効期限を正確に把握しておけば、過度に心配する必要はありません。信号無視で2点加算されたとしても、それが唯一の違反であれば初心者講習の対象にはならず、初心運転者期間終了後も点数は1年間残るだけです。

今後1年間は慎重に運転し、無事故・無違反を心がけましょう。点数は時間が経てば消滅しますので、冷静に運転を続けることが最も大切です。