フルバケットシートはスポーツ走行を楽しむドライバーにとって人気の高いアイテムですが、初めて導入する場合には「シートレールやサイドステーは必要?」「純正シートの取り付け金具で流用できる?」といった疑問が生じがちです。本記事では、フルバケットシートを装着するうえで必要なパーツや注意点をわかりやすく解説します。
フルバケットシートに必要な基本構成とは?
フルバケットシートを車に取り付けるには、以下の3点が基本的に必要です。
- フルバケットシート本体
- サイドステー(シートとレールを固定)
- シートレール(車両の床とシートを接続)
フルバケはリクライニング機能がなく、直接車体に固定するため、サイドステーと専用レールが必須となります。これらがないと取り付けは不可能です。
純正シートのシートレールは流用できる?
多くのケースでは、純正シートのレールはフルバケットシートには流用できません。理由は以下の通りです。
- 純正はボトムマウント式、フルバケはサイドマウント式が主流
- 取付位置・寸法・固定方法が異なる
また、無理に加工して取り付けようとすると、安全性を損ねるリスクがあります。車検にも通らない可能性が高く、事故時には大きな危険を伴うため、純正流用は避けましょう。
シートレールの選び方と購入時のポイント
シートレールを選ぶ際は、以下のポイントに注意してください。
- 車種専用設計のレールを選ぶ(年式・型式が一致しているか確認)
- シートメーカーに対応しているか(BRIDE、RECAROなど)
- レールの高さやポジション(ローポジションかハイタイプか)
代表的なメーカーには、BRIDE、RECARO、Sparco対応のJURANやTAKATA、カワイ製作所などがあります。
サイドステーはどんな役割?必要なタイプとは
サイドステーは、フルバケットシートを横から支えるための金属製のステーで、シートとレールをしっかり固定するために必要不可欠です。メーカーによって形状や穴の位置が異なるため、使用するシートとレールの規格に合ったものを選ぶ必要があります。
一例として、BRIDE製のZETAシリーズを取り付ける場合、BRIDE純正のサイドステーを使用するとフィッティングが確実です。
実際の取り付け作業例:必要工具と注意点
取り付け作業はDIYも可能ですが、以下の工具が必要です。
- ソケットレンチ・ラチェット
- 六角レンチ(サイドステー用)
- トルクレンチ(締め付けトルク管理)
また、取り付け時には以下の点に注意しましょう。
- 車体側のネジ山をなめない
- 座面の傾き・前後位置を慎重に調整
- スライド機能の確認(車検対応必須)
自信がない場合はショップへの取り付け依頼をおすすめします。
まとめ:フルバケットシート装着には専用レールとサイドステーが必須
フルバケットシートは純正レールや部品では装着できず、必ず専用のサイドステーと車種専用のシートレールが必要です。装着時の安全性や車検対応も含めて、正しい組み合わせを選びましょう。
取り付けに不安がある方は、カー用品店や専門のショップで相談・取り付け依頼することで、安心してカスタムを楽しむことができます。
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