86をロケットバニーVer.3仕様にカスタムすることで、唯一無二のスタイルを手に入れることができます。しかし、見た目を重視するあまり、車検や保安基準に違反してしまうことも。この記事では、オーバーフェンダーやヘッドライトなどのパーツ変更時に押さえておきたい車検対応のポイントを解説します。
ロケットバニーVer.3とは?エアロ装着の概要
ロケットバニーVer.3はTRA京都が手がけるエアロキットで、攻撃的なデザインが特徴。オーバーフェンダー、フロントバンパー、リアディフューザーなど、複数パーツで構成されており、特にオーバーフェンダーは車幅が大幅に変わるため、構造変更(公認取得)が前提となります。
このキットはFR車ならではのワイド&ローなスタンスを実現できる人気仕様で、カスタムイベントでも高い注目を集めています。
オーバーフェンダーは「公認取得」が必須
ロケットバニーのオーバーフェンダーは純正比でかなりワイドになるため、装着後は必ず構造変更申請(通称:公認)を行う必要があります。公認を取らずに公道を走ると道路運送車両法違反となる可能性があります。
公認取得には陸運局での構造変更検査が必要で、左右の車幅増加が20mmを超える場合には必ず申請が必要です。構造変更後は新しい車検証が交付され、以降の車検も合法的に受けられます。
BRZのヘッドライトは適合するが要注意点あり
BRZ純正ヘッドライトは86と互換性があり、ポン付けも可能なケースが多いですが、光軸やロービームのカットライン、配線形状に注意が必要です。特にグレードや年式によっては配線加工が必要となるため、プロショップでの作業を推奨します。
また、ヘッドライトの交換によって光量不足や不適切な光軸になると車検不合格になる可能性があるため、取り付け後は必ずテスター屋などで光軸調整を行いましょう。
サイドマーカーの移設は保安基準に注意
純正のフェンダーウインカーを廃止してドアミラーウインカーに移設する場合、側方視認性が確保されているかが重要な判断基準となります。特に夜間や雨天時の被視認性が低下する配置では、保安基準不適合と見なされることもあります。
ドアミラーウインカー自体がEマーク(国際基準適合マーク)付きで、かつ点灯角度・明るさを満たしていれば問題はないケースが多いですが、こちらも車検前に整備工場などでの確認をおすすめします。
カナードを付けないことによる車検影響は?
カナードは空力パーツの一部であり、必須装備ではありません。そのため、カナードを省いた状態でも保安基準的には問題ありません。ただし、エアロキット全体の剛性や固定強度に影響が出ないよう、ボルトやリベットの留め位置には注意が必要です。
また、カナードを外すことで外形寸法が変わる場合は、念のため構造変更申請に含めるか、寸法再確認をしておくと安心です。
構造変更申請の流れと必要書類
オーバーフェンダーなどで構造変更を行う際には、以下の書類や準備が必要になります。
- 車検証
- 改造内容を示す図面または写真
- 改造後の車両寸法(幅・長さ・高さ)
- 構造変更申請書
- 印鑑・本人確認書類
検査当日は陸運局で外観チェック、寸法測定、ヘッドライト検査などが行われます。すべての要件を満たせば、その場で新しい車検証が発行されます。
まとめ|合法カスタムを楽しむためには「公認取得」と「保安基準の理解」が鍵
ロケットバニーVer.3のような大胆なエアロパーツを86に装着する場合、合法的に公道を走行するためには構造変更の取得が欠かせません。また、ライトやウインカーのカスタムについても、見た目だけでなく保安基準を満たす必要があります。
構造変更や各部の確認は、陸運局やカスタムに強い整備工場に相談することでスムーズに進みます。ルールを守りながら、自分だけのスタイルを実現しましょう。
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