原付免許から次のステップに進みたい高校生にとって、原付二種と普通二輪免許(いわゆる中型)のどちらを選ぶべきかは大きな悩みの種です。とくに「2人乗り」をしたいという目的があるなら、免許区分や年齢制限、車種選びの自由度などを正しく理解しておくことが重要です。この記事では、高校生でもわかりやすく原付二種と中型免許の違いやメリット・デメリットを解説します。
原付二種と中型免許の基本的な違い
まず、原付二種は125cc以下のバイクに乗ることができる免許で、排気量によって「小型限定普通二輪免許(AT・MT)」に分類されます。一方、普通二輪免許(中型)は400ccまでのバイクを運転できる免許で、より幅広いバイクに対応しています。
原付二種でも最高速度は法定速度まで出せて、二段階右折の必要もなく、法的には快適に走行可能です。通勤や通学、近距離のツーリングなどには非常に便利です。
高校生が2人乗りしたいなら、年齢と免許条件に要注意
原付二種の免許を取得しても、法律上は「2人乗り」はできません。バイクの2人乗りには普通二輪免許が必要で、なおかつ「免許取得後1年以上経過」かつ「20歳以上」でなければ合法的に2人乗りはできません。
つまり、2人乗りを目的にするなら、原付二種では条件を満たせないため、中型免許(普通二輪)を取得し、年齢や期間の条件をクリアする必要があります。高校在学中に2人乗りをするのは現実的には難しいことも多いため、将来を見据えて免許選びを考えることが大切です。
原付二種のメリットとデメリット
- メリット: 税金・保険料が安く、維持費が低い/法定速度が原付より高く、二段階右折不要
- デメリット: 2人乗り不可/選べる車種が限られる
たとえば通学や近所への移動中心の生活には、原付二種で十分という意見も多いです。特にAT限定なら短期間で取得可能で、価格もリーズナブルです。
普通二輪免許(中型)のメリットとデメリット
- メリット: 2人乗りが可能/選べる車種の幅が広がる/将来的に大型バイクへのステップアップも視野に
- デメリット: 教習時間が長く、費用もやや高め/取得には最低16歳以上である必要あり
中型免許を取得すると、CB400シリーズやレブル250などの人気モデルにも乗れます。バイクを本格的に趣味にしたい人には最適な選択肢と言えるでしょう。
実際の選択事例:高校生ライダーの声
高校2年生で小型限定AT免許を取得したAさんは「とりあえずは原付二種で通学して、大学生になったら中型免許を取りたい」と語っています。
一方で、高校卒業後すぐに普通二輪免許を取得したBさんは「2人乗りがしたかったので、最初から中型にした。費用は少しかかったけど満足している」と話しています。生活スタイルや将来のバイクライフによって、選択は変わることがわかります。
まとめ:目標とライフスタイルに合わせた免許選びを
2人乗りをしたいのであれば、中型免許(普通二輪)を選ぶのが基本です。ただし、年齢や免許取得後の期間制限があるため、高校生のうちはまず原付二種で経験を積むのもひとつの戦略です。
バイクは自由で楽しい乗り物ですが、安全面や法的条件をしっかり守ることが大前提です。自分のライフスタイルに合った免許とバイクを選んで、快適なバイクライフをスタートさせましょう。
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