プラサフ後の研磨は必要?サイドシル塗装で失敗しないための下地処理ガイド

カスタマイズ

サイドシルの塗装は車体の下部で目立ちにくいとはいえ、下地処理が甘いと塗装の持ちや見た目に大きく影響します。今回は、プラサフ(プライマーサフェーサー)を吹いた後に研磨をせずそのまま艶消しブラックを塗装してもよいのか、という疑問に答える形で、正しい手順と注意点を詳しく解説します。

■ プラサフの役割と塗装前研磨の重要性

プラサフは塗料の密着性を高め、錆防止にもつながる下地材ですが、乾燥後は表面にザラつきが残るため、そのまま上塗りすると塗膜が浮いたり、仕上がりが粗くなる可能性があります。

また、艶消しブラックは仕上がりのムラや下地の粗さが目立ちやすいため、研磨を行わないと仕上がりの品質が大きく損なわれるリスクがあります。

■ サイドシル塗装における推奨工程

以下が一般的なDIYサイドシル塗装の推奨ステップです。

  • 1. 下地処理(錆除去、脱脂)
  • 2. プラサフ塗布 → 乾燥
  • 3. #800〜#1000の耐水ペーパーで軽く研磨
  • 4. 脱脂
  • 5. 上塗り(艶消しブラックなど)
  • 6. 仕上げ乾燥

研磨を入れることで、上塗り塗料の食いつきが良くなり、均一な塗膜を形成しやすくなります。

■ 研磨しない場合に起こり得るトラブル

プラサフを研磨せずに塗装すると以下のような問題が発生する可能性があります。

  • ・塗料の密着不足 → 剥がれやすくなる
  • ・表面がザラつき、仕上がりが悪くなる
  • ・塗膜のムラや艶の乱れ

見た目の問題だけでなく、耐久性にも影響を及ぼす可能性があります。

■ 艶消しブラック塗装のポイント

艶消し塗料は光の反射でムラが出やすく、乾燥不良や塗布ムラがそのまま残りがちです。必ず数回に分けて薄く塗り重ね、均一な厚みを意識しましょう。

また、気温や湿度の条件によっては乾燥時間も長くなるため、説明書の指示をよく確認しながら作業するのが重要です。

■ 実例:研磨を省いた結果とその修復

あるDIYユーザーはプラサフ研磨を省略して艶消し黒を塗装したところ、わずか2週間で塗膜が剥離し再施工となりました。後日、研磨を入れて再塗装したところ、仕上がりと耐久性ともに大幅に改善されたと報告しています。

このように小さな手間を惜しまないことで、最終的な品質に大きな差が出ます。

まとめ

プラサフ後に研磨せず艶消しブラックを塗装することは可能ですが、推奨されません。塗装の持ちと美観を保つには、#800〜#1000程度の耐水ペーパーで軽く表面を整えてから上塗りするのがベストです。手間を惜しまなければ、DIYでもプロ並みの仕上がりに近づけることができます。

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