ドレスアップやツライチを狙う際、ホイールのリム幅やインセットだけでなく、コンケイブ(凹み)の度合い=Faceにもこだわりたくなりますよね。しかし前後でリム幅が異なると、Faceの深さ(例:Face1/Face2/Face3)も違ってきます。「見た目に違和感が出るのでは?」と心配になる方も多いはず。この記事ではその疑問を解消しながら、最適な選び方のポイントも解説します。
コンケイブとは?Face1/Face2などの違い
コンケイブとは、ホイール中心から外周にかけてスポークが湾曲して沈み込んでいる形状のことです。Face1、Face2、Face3などの表記は、ホイールメーカーが設定しているコンケイブの深さで、数が増えるほどより深い凹みを意味します。
たとえば同じホイールでもリム幅が広く、インセットが少ないほどFaceは深くなります。つまり、リム幅が違えばコンケイブの形状も変わるのは仕様上の自然なことです。
前後でコンケイブが違ってもおかしくない理由
前後異なるリム幅でホイールを装着するスポーツカーやカスタムカーでは、Faceも異なることがよくあります。リアにより深いリム幅(例:9.5J)を採用すると、当然Face2やFace3になることが多く、フロントが8.5JなどであればFace1やFace2になることが一般的です。
実際に多くのカスタム車両では、前後でコンケイブの違いが「仕様美」として好まれる場合もあります。むしろそれによりスタンス感や力強さが出てくる場合も多いのです。
実例:Face違いの前後装着事例
たとえば、日産フェアレディZにWORK EMOTION T5Rを装着した事例では、フロント8.5J+35(Face1)、リア9.5J+30(Face2)という構成で、前後で見た目の立体感が異なります。しかしこのバランスが逆にスポーティさを強調しています。
また、トヨタ86でも、フロント8J(Face1)、リア9J(Face2)などでセッティングされることが多く、ホイールメーカーもそういった違いを前提に設計しています。
ツラ出し優先でリム幅が違うならFace差異も許容される
ツライチを狙う場合、フェンダーとホイールの面を合わせる必要があるため、フロントとリアで異なるオフセットやリム幅が必須になるケースがあります。この場合、コンケイブ差も避けられません。
それをあえて活かして、リアを迫力あるルックにするという考え方も十分ありです。フェンダー形状によってリム幅に制限が出ることも多いため、トータルバランスでの判断が必要です。
統一感を出すための調整ポイント
- ホイールデザインによってはFace差が目立ちにくいモデルを選ぶ
- 車高調やキャンバーでツラ出しを合わせる
- ホイールカラーで視覚的統一感を出す
たとえばメッシュ系デザインはFaceの差があまり目立たないため、前後で異なるリム幅・コンケイブでも統一感を保ちやすいです。
まとめ:前後でコンケイブが違ってもおかしくない、むしろアリ
リム幅によりFaceが異なるのは自然なことですし、前後で異なるコンケイブでも全体バランスを意識すればまったく問題ありません。むしろリアに深いコンケイブを持たせることで、より立体感と迫力が増すことも多く、カスタムとしては好印象な仕上がりになることが多いです。
見た目と走行性能、ツラ出しのバランスをとるために、リム幅・Faceの違いは前向きに活かす考え方がカスタム成功の鍵です。
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